慢性蕁麻疹を自力で治していった経緯
28歳の時に、救急病院行くレベルの蕁麻疹が大発生。
今思うとあれはアナフィラキシー一歩手前だったと思うのだが、それ以来、蕁麻疹とお友達になれるほど、慢性蕁麻疹に悩まされることになってしまった。
私の反省を生かし、皆さんがやらかさないよう、慢性蕁麻疹のきっかけやら原因やら、小康状態に落ち着くまでのやりくりをご紹介。
きっかけ
蕁麻疹が起こる手前まで、3時間おきに発作を起こす犬の看病につきっきりで、外にでることもほぼなかった。
もちろん睡眠不足だったし、ストレスも半端じゃなかった。
ただ、食料だけは犬好きな親戚たちのおかげで、肉や栄養ドリンク、高カロリーの食べ物が大量に家に運ばれてきていた。
まさかそれも原因の一つとなると知らずに、私は高いお肉をたべ、栄養ドリンクで睡眠不足をごまかし、過去最高の体重へとなっていった。
そして、犬を看取って1週間後。
今度は慰めるためにと、親戚たちが酒宴の席へと私を招く。
元々酒は強い方なので、親戚たちの気持ちもくんで酒を飲み、そして……出された生牡蠣を食べた。
元々得意ではなかったワインも、その時が大量摂取。
翌日、私だけ高熱と、嘔吐と、激しい下痢に見舞われ、病院へ。
「ノロでしょう」と言われたものの、なぜ「私だけ」がノロになるというのか。
実は、この時点で肝臓の数値が通常よりも「桁一つ」多い異常状態になっており、免疫力がギリギリまで落ちていたのだ。
その後、ノロによる下痢嘔吐が治まり、ようやくご飯が食べられる……となった日の夜。
私は全身に真っ赤なミミズ腫れ状の蕁麻疹が発生し、呼吸困難にまでなり、病院へ連行されることとなったのだ。
それ以来、牡蠣はもとより、少しでも体に合わないモノを食べたり、ストレスを感じたり、寝不足、生理前、緊張、運動不足、寒暖の差などでも、たやすくミミズ腫れ的な蕁麻疹が出るようになってしまったのだ。
慢性蕁麻疹の原因
きっかけは「ストレス」「睡眠不足」「肝臓が悪くなっていた」「生牡蠣に当たった」の、不幸な重なり合わせだったのだが、元々、子どもの頃からふとした拍子に蕁麻疹は出ていたし、体質もあるだろう。
4~5年経って、肝臓の数値も元に戻ったのだから、いい加減蕁麻疹も治まればいいものの、一向に彼らはやる気を失わない。
どうやら元々アレルギー体質の人間は、一度爆発させてしまうとそれがトリガーとなり、一気に本格的なアレルギー体質へとなってしまうようだ。
こうなったらどうしようもない。
自分が何で蕁麻疹を発生させてしまうのか、病院でアレルギー検査をして探るしかない。
検査の結果、どうやら私は「ニッケル」「コバルト」「キウイ」「グレープフルーツ」に致死量レベルのアレルギーを持っているようだが、牡蠣は……入っていない。
どうやら、牡蠣というよりも、「生牡蠣に含まれる菌」に対抗できる免疫を持ち合わせていないということで、結局のところ、貝類を生で食うなと言うところに落ち着いた。
実は生牡蠣。
どんなに生食用といっても、多少なりとも菌は残っているのだ。
ただ、普通の人が10個食べても大丈夫な菌の量でも、私のような免疫力がダメなタイプは、1個の菌の量でも、負けてしまうというわけなのだ。
普通の人でも、30個くらい生牡蠣食ったら食中毒を起こすというのは、こういった理由から来ている。
それと同じ理由で、生卵等も食べることができなくなってしまった。
アレルギー検査には入っていないが、ソーセージやハムも食べると蕁麻疹が出るのだが、無添加は大丈夫なので、恐らく「亜硝酸」に反応していると思われる。

この世に無添加のハム、ソーセージがあって本当に良かった
そして、意味がわからないが、寒暖の差でも蕁麻疹が出ることだ。
これは、「ヒスタミン過敏症」という症状で、血管を収縮したり広げたりする際には「ヒスタミン」というホルモン物質が脂肪から放出されるらしく、これがかゆみの原因となってしまうらしい。

対処法
以上の原因結果から、一つ一つのアレルギーに対応していくことになったのだが、「キウイ」や「生牡蠣」などは食べなければどうということもないが、寒暖差だけはどうしようもない。
ただ、「脂肪」からヒスタミンという物質がでるということがわかれば、いっそ脂肪を減らせばいいのじゃないか。
私の短絡的な脳みそはそう判断した。
というわけで、筋トレした。
週に3回卓球をして、そこに筋トレを週2回ほど。
筋トレと有酸素運動だけだと筋肉が固くなって、全身肩こりのようになってしまうので、ストレッチはほぼ毎日。
一冊あると便利
他にやったことは……。
- 酒は週末に1杯だけ。
- 甘いものは控えてストレスはためないようにする(難しいけど)
- そして、何があっても寝る。仕事で眠れないなんてことがないよう、初めから「睡眠時間を削られる社畜のような仕事は受けない」と決める。
- もちろん、体の温度を一定に保てるようにレッグウォーマーやネックウォーマーで保温して、コーヒーなどカフェインは血管の収縮を促すので控える。
そんな、大会を控えたアスリートのような生活をすること1年。

真冬や真夏以外は蕁麻疹が出なくなった!!
ただ、やっぱり私は人間なので、ストレスを感じたり、寝不足になったり、ちょっと風邪をひいたり……、なんてときはブツブツと出てしまったりするが、基本的には薬も飲まずに過ごせるようになったのだ。
毎日蕁麻疹の薬を飲んでいたあの頃に比べれば、本気で天国と地獄の差だ。
まとめると
慢性蕁麻疹持ちになってしまったら……
- 病院へ行って、あらん限りアレルギー検査と肝臓の数値の血液検査をする
- アレルギー物質を接種しないようにする(温暖アレルギーの場合はできる限り温度差をなくす)
- 酒を控える←効果あり
- カフェインを控える←効果あり
- よく寝る←効果あり
- 運動をする←効果あり
- 生食を控える
- 「いつかは治まる」と気楽に考えること
これが、慢性蕁麻疹を5年以上患った私の対処法でした。
コメント