過去何回か書いてきた「慢性蕁麻疹」についての記事。

筋トレをしてカフェインをやめて、カイロプラクティックや鍼なんかに通いつつ、もちろん蕁麻疹が出たときは薬を飲んだり、漢方に頼ってみたりしつつ、どうにか真冬と真夏以外は蕁麻疹が出ないような体質にはなってきたものの、それでも暑さ寒さでブリブリと蕁麻疹が出る。

私の特技は蕁麻疹です
そういえるほど、気軽に出る蕁麻疹。
酒も飲まず、運動にせいを出し、規則正しい生活をしている間は大丈夫だったが、それでも疲れたり、なにか「それっぽいもの」を食べた時なんかはあっという間に蕁麻疹が出る。
特に、夏場にマグロや青魚などを食べた時は、私だけ下痢したり蕁麻疹が出たりしたので、ヒスタミン中毒になりやすいのかと思っていたのだ。

だが違った。
ヒスタミン中毒なら、同じ物を食べている旦那もなるはずだったのだ。
そう、確かに私はヒスタミンに中毒を起こして蕁麻疹が出たり、頭痛や吐き気、下痢に襲われたりしていたのだが、そもそもの原因が。
私が極端にヒスタミンに弱い体質「ヒスタミン不耐性」というものだったようだ。
ヒスタミン不耐性とは?
ヒスタミン不耐性を語る前に、まず「ヒスタミンとは?」という所なのだが、このヒスタミンとはアレルギーとなる物質(異物)が侵入したときに、そこに炎症やかゆみなどを起こして異物を外に出せと命令する物質。
一見迷惑な物質に見えるが、血圧降下、平滑筋収縮、血管拡張、腺分泌促進等を行う物質でもあるため、なければ無いで、生きていくことができなくなる物質でもある。
素人がWikipediaとかその他の医療文献を読んでなんとなくまとめた物なので、間違っているかもしれないし、突っ込み所はたくさんあるかもしれないが、要約すると「アレルギーの原因となるけど、体にとってなくてはならない存在」だと思ってください。
そんなヒスタミン、通常は体の中にあるDAOという酵素が分解して増えすぎないように調節してくれるのだが、生まれつきや、何らかの理由でDAO酵素が少なかったりする場合、普通の人にとっては何でも無い量のヒスタミンでも、あっという間に飽和してしまい、蕁麻疹や低血圧、逆流性食道炎や頭痛なんかを起こすらしい。

つまり私だ。
このヒスタミン不耐性、まだアメリカのほうで発表されたばかりで、まだ日本では知られていないっぽい感じでしたが、私はたまたま仕事の関係で、狂うほどソレ系の文献をあさっていたときに発見しました。
とはいえ、この夏、また酷めの蕁麻疹が出た際に、祖父母の代から世話になっている病院で血液検査をしてもらっているついでにこの話をしたところ、「あ~そうかもしれないわねぇ。まだ日本では研究遅れているけども、場所によってはヒスタミン不耐性の検査してくれる病院も増えてきたから」と何代目かの最近院長になったばかりの女医が言っていたので、オカルトでもなく、信憑性は高いようだ。
ちなみに、ヒスタミン不耐性の検査、まだ保険が効かないため偉い額になるのでやらない……というか、やっている病院を紹介されそびれてしまったのだが、普通のアレルギーとの見分け方がある。
アレルギーとヒスタミン不耐性の違い
①これといったアレルギーが出てこない。
私は何度も顔面がパンパンに腫れるくらいの蕁麻疹……というかアナフィラキシーみたいな症状に襲われたにも関わらず、ヒットしたアレルギー項目は「キウイ」くらいだったのだ。
スギもヒノキも問題なし。
もちろん、キウイは食べてないし、食べると必ず蕁麻疹が出て喉が痒くなるグレープフルーツやパインなどは避けてきた(恐らくフルーツの酸っぱい酵素にアレルギーがあるらしい)。
それなのに……と思ったのだが、そもそもカジキやカキなどといったヒスタミンが多い食べ物を食べて、ヒスタミンそのものに反応が出ているんだからアレルギーではないよね。
それが、私だった。
②アレルギーを起こしているかどうかの検査も反応なし。
アレルギー反応を起こすと、人の体にはIgeという物質が増えるらしい。
だが、ヒスタミン不耐性で症状が出ている場合は、Igeが増えず「あれ? アレルギー反応起こってないよ? 蕁麻疹出てるけど」みたいになって、医者が首を傾けることが多々ある。
それも、私だ。
③発酵物で蕁麻疹が出る
ヒスタミンというのは魚以外にも多くの食材に含まれていて、発酵食品や大豆なんかにも結構多く入っていたりする。
さすがに、厚生労働省が「こいつらヒスタミン中毒になりやすい食材だで~」と公表している、青魚やマグロ類に比べたらマシだが、それでもよく漬かった発酵食品なんかはヒスタミンが多いようだ。
私は健康によいからと自分で漬けたぬか漬けを食べては蕁麻疹を出し、自分で作ったカスピ海ヨーグルトを食べては蕁麻疹を出していたので、てっきり「自分で作ったから、雑菌がわいてそれにアレルギー反応を起こしてしまったのか……」と思っていたのだが、なんのことはない「しっかり発酵していた」というだけのことだ。
つまり、私が食べて蕁麻疹を出さない発酵食品があったらそれは……。
他にも、ビールでは蕁麻疹が出ないが、第3のビールではなぜか(ノンアル含む)蕁麻疹出たりしたのだが、それもヒスタミン不耐性の人に多い症状らしい。
不思議だ。
ヒスタミン不耐性の対策をしてみた
というわけで、なんとなく原因はわかったものの、結局の所発酵食品を避けたりしても、他のヒスタミンを含む食材(トマトやナスなど)がまだまだあるし、ヒスタミンを含む食材を避けると、たぶん、私は霞を食って生きなくてはいけない。
なので、私の中でDAO酵素が足りずに許容量オーバーしているヒスタミンを分解しつつ、私の中での限界値のヒスタミンを含む食材を避けていくことにした。
具体的には……
①DAO酵素のサプリメント……は売っていない訳ではないのだが、外国産でちょっと怖いので、代わりにDAO酵素が含まれているという大根を食べることに。
↑勇気のある方はぜひ……っ。
大根は生がいいと思うのだが、大根おろしにしたり、味噌汁に入れたりともかく口にしていく方向にした。
大体1日2~3㎝くらいの輪切りを食べていた感じかな。
ちなみにどこかのブログで、太田胃散にもDAO酵素が入っていて効果的だったとする人もいたので、興味があれば調べてみても良いだろう。
私はなるべくナチュラルにいきたい。
②豆乳を飲まない・発酵物を控える
私は運動するので牛乳と豆乳を交互に飲んでいたりしたのだが、豆乳を飲むとどうも蕁麻疹がよく出るので、たぶん私の中でも豆乳に含まれるヒスタミン量は多かったのだろう。
豆腐や納豆は問題なかったので、たぶん飲み物にすると経口量が増えるのであろう。
他にも、自分で漬けた漬け物はやめて、漬け物やヨーグルト自体も週に1回食べるくらいまでに頻度を落とした。
③ビタミンCサプリメントは必須
ビタミンCはヒスタミンの生産を抑えてくれる上に、ヒスタミンの分解も手伝ってくれるので、積極的にとっていきたいところ。
毎日イチゴや柿を食べられればいいのだが、ビタミンCはすぐに分解して体の外に出てしまうので、サプリメントがあった方が良いだろう。
ちなみに、私は錠剤タイプのものを飲むと、すぐに胃がやられるので、チュアブル錠に助けられている。
もちろん、運動やカフェインを飲まないなどはしていたので、そう言った部分でも効果があったのかもしれないが、この3つを心がけてから1週間。
たった1週間で蕁麻疹が全く出なくなったのだ。
あくまで私の感想だけどね
とまぁ、大体治まっていた蕁麻疹なので、たまたまかもしれないけれども、治まったとは言えポツンと小さく出たり、月に1度は薬が必要なくらいは出たりしていたのが、この拷問のような2018年の夏は薬を飲まずとも全く問題なく過ごせたのは奇跡に近い。
医者でもないし、化学者でもないので、「ヒスタミン不耐性は眉唾だ!!」なんて言われたら「そうかもしれませんね」としか言えないし、「ヒスタミン不耐性についてkwsk」と言われても「ggrks」としか言わないけれども、この8年間の中で、全く蕁麻疹の薬を使わずに過ごせた期間が最も長い時を頂戴したのは事実。
そして、それは今も続いている。
うっかり、酒飲んで酔って古いマグロの刺身とか食べたら再発するかもしれませんが……。
人によって、発酵物くらいは大丈夫とか、ノンアルビールは大丈夫とかあると思うし、場合によってはトマト食べても蕁麻疹が出る人もいるし、実際にアレルギーなのかもしれないが、蕁麻疹に悩んでいる人がいたら、こんなケースもあったんだということを頭の片隅にでも入れて置いていただければ、記事を書いた甲斐があったというもの。
因みに、DAO酵素が不足しているかどうかをチェックするキットも売っています。
クソ高いけれども興味があって、蕁麻疹に悩まされている人がいたら、やってみるのもありでしょう。
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