私は元々頭痛持ちだったんですが、その日の頭痛は尋常ではなかったんです。
あぁ、肩が凝ってきてやばい感じがするなぁ……サロンパスでも貼っておくかぁ
そう思った1時間後、巨人に後頭部を鷲掴みにされて、目玉の奥からさらにちっさい目玉が出てきそうな痛みに襲われたんですよ。
なにこれ、巨人と寄生獣のコラボ!? すげー豪華じゃんっ
と、痛みを誤魔化すために自嘲めいたことを考えようとしたんですが……。
どだいダメージを受けている部分が脳であるために何も考えられず(苦笑)
ただ本能に従って、家にあったカロナール(やや弱めの解熱鎮静剤)をどうにか飲み、横になったのですが、これが偏頭痛の始まりでした。
偏頭痛ってなんだろう?
偏頭痛とは?
ズキンズキン……と心臓の鼓動に合わせたような、脈打つ痛みが特徴の頭痛。
偏った頭痛……と書きますが、私はその名の通り大抵片側……左脳(頭の左側)が痛くなります。
ですが、人によっては全体的に痛くなるコトもあるので、一概に「頭の片側だけが痛い=偏頭痛」とは限りません。
因みになんで痛くなるのか……ということに関しては今だ謎。
一刻も早い医学の究明を祈ります。
偏頭痛の前兆は?
- 閃輝暗点
- 生あくび
- 吐き気
- 肩こり
- 疲労感等など
人によってまちまちですが、だいたいなんとなくこのような前兆があります。
なので知っていると「あ、これは偏頭痛来るな」なんて判ります。
因みに私は、生あくび&感覚過敏(妙に光りがまぶしく見える)、そして以前記事にも書いた『閃輝暗点』が前兆として出ることが多いので、すかさず察してお薬を飲むなどをして過ごしています。
偏頭痛の原因は?
- ストレス
- ホルモンの変動
- 睡眠不足・睡眠過多
- 気圧・日差し・気温等など
偏頭痛の原因はかなり色々あるため、その人によって様々。
私の場合は『ストレス』『日差し』『気圧』『生理後のホルモンの変動』だと把握しています。
ストレスの場合、ストレスから解放されたときに急に偏頭痛が来るので、いつまでもストレスから解放されないし(苦笑)
真夏の昼間にサングラスなしで外に出ると完全にアウト。
気圧に関しては、曇りから晴れ……つまり気圧が上がるとだめなようで、自分がドラキュラになった気分(苦笑)
そして、私は必ず月の物が来た3~5日後に偏頭痛に襲われるので、そこでも偏頭痛予防薬を服用することで対処しています。
偏頭痛の痛みはどれくらい?
かの日本の文豪芥川龍之介は偏頭痛持ちだったそうなんですよ。
で、それを題材にした作品が『歯車』という小説だったのですが、もうネタにするしかないくらい痛いんですよ。
頭痛の頂点が『自殺頭痛』と呼ばれる、死にたくなるほどの痛みを伴う『群発制頭痛』という物らしいのですが、この偏頭痛も中々の代物。
ズキンズキン……という痛みと共に、吐き気が込み上げてくるため、せっかく飲んだ痛み止めもリバース。
そして吐いたついでに血圧が上がるため、更に頭痛が激しくなり、痛む左の頭を押さえたままトイレの片隅でうずくまるしかなくなるんですよ。
「これはヤバイ。救急車を呼ばなくては」
と思うものの、今度は「119」という数字が出てこない。
知り合いが偏頭痛を起こしたときは「親の名前が出てこなかった」と言っていたので、やはり脳に何らかの障害は起こっているのかも
帰宅したポンコツ旦那が「どうする?」って聞いてきた時に、人間の反射で「大丈夫」と答えたんですが、逆の立場だったら即時救急車を呼んでいたと思うので、伴侶がポンコツだと命の危険性も否めないので注意が必要です(苦笑)
そんなわけで、浅い呼吸を繰り返しどうにか翌日まで持ちこたえた私は、「これは普通の頭痛じゃない……」と近所で評判の脳神経外科へと行く事にしたのです。
脳神経外科クリニックでMRI検査を受けるときの手順
初めての脳神経外科病院
初めて行った脳神経外科は、学校で転んで頭を打った子供や、もはや色々な意味で手遅れであろう、お漏らししながら徘徊する老婆などの患者で混雑し、意外な盛況っぷり。
ですがそれだけ診察に来ている人も多いということは、腕が確かという証拠でもあります。
ちょっと痛みを忘れるくらいのカオス
診察前に、受付で前日の頭痛の話をして、血圧を測り、そして左右の握力をチェック。
脳梗塞などを起こすと、握力が出なくなるのでそこで緊急性を確認するようです
その後、MRIを撮ることを勧められて、「閉所恐怖症などはありませんか?」と丁寧に問診をしてもらいます。
大抵の小さな病院での外来の場合、紹介状をわたされるので、後日MRIを大きな病院で撮ることになるのですが、MRIを持っているクリニックならその日のうちに撮ってもらえるので、脳神経外科クリニックを選ぶときは予めMRIを持っている病院を選ぶのがオススメ。
とはいえ、そういった病院は混んでいるのが当たり前なので、午前中の受付で、MRIの順番が来るのは午後3時など。
脳神経外科クリニックでの診察は1日使うものだと覚悟しておきましょう。
MRI検査の感想
金属は絶対NGな前チェック
MRIの検査をする前に、金属チェックを入念にします。
ピアスや指輪はもちろん、サロンパスとか、場所によっては日焼け止めなんかも金属素材が含まれているのでダメという所もあるので要注意。
あと、タトゥーがある場合は当然アウトなので、そう言った場合は……レントゲンしか撮れないのかな?ともかく、先生に相談しましょう。
因みに銀歯は大丈夫でした
MRI検査はうるさいけど快適
さて、MRIの低反発ベッドに寝転ぶと、看護師さんが体を動かさないように、ベルトで固定していきます。
頭にもヘッドギアのようなものをつけられて、動かないようにされるのですが、一応ナースコールのボタンを渡されるので、非常事態が起こったときは安心。
ただし、痒くなった程度では許されないので(苦笑)どこか痒くなっても我慢しましょう。
そして、ベッドが動きいよいよ開始。
心地よい仄暗さ。
耳に響く工事中のような騒音。
MRIは音が怖いと聞いたことがあったのだが、この「コンコン」「ポンポン」いうリズミカルな振動が肩こりに効くような気がしてしまい、私はうっとり半分眠りの中へ……。
ですが、ここで非常事態発生。
う○こがした
そういえば、朝から頭部にばかり神経が行ってしまい、全く下半身事情に気を配っていなかった……。
MRIをとっているこの10分間、私はピクリとも動くことは許されない。
もちろん、手には緊急用ブザーが握られているが、果たしてこれは緊急事態と言えるのか……。
人間としてのアイデンティティー的には緊急事態
昨日は頭痛で嘔吐し、今日は便意で脂汗をかく。
私の身体は一体何と戦っているのでしょうか……。
そんな、精神と肉体のせめぎ合いの末、どうにかMRIは終了。
大丈夫、まだ、いける……っ!
私は、看護師さん屁の挨拶もそこそこにトイレに駆け込むも、痴呆の疑いで来院していた老婆が便器に座ってこんにちわ。
脱力しそうになる尻に力をこめつつ、私は小声で「トイレは鍵をしめましょうねぇ」とささやきドアをそっと閉めたのでした……。
その後、事態を察した看護婦さんに職員用のトイレを案内してもらい、脳だけではなく、尻のことにまで迷惑をかけてしまったことを謝りつつ診察へ……。
偏頭痛でもMRI検査は必要!!
お尻事情も落ち着いて、いよいよ検査結果を聞くことに。
ちなみに、MRIの診断結果はすぐにDrに届くようで、待ち時間は30分もありませんでした。
白髪の、優しそうだがしっかりとした感じの医師が、私の脳みその断面を見ながら一言。
大丈夫、どこも壊れてないよ
わぁお、さすが脳のお医者さんって感じ
医師の見立てでは、酷い緊張型頭痛(職業病)と偏頭痛の混合型という診断をいただきました。
緊張型頭痛かと思って偏頭痛に気がつかなかったものだから、脳みそが「気がつけよ、頭痛いんだよ!!」と痛み電波をさらに上げたため、偏頭痛の度合いが増してしまっていたとのことで、それで年々頭痛の時の痛みが増していったということでした。
因みに、「肩が凝って頭が痛い」→「ほぐす」→「血管が拡大する」→「血行がよくなって偏頭痛になる」というルートを辿るケースらしく、生きても地獄、死んでも地獄の吉原のような業を背負った気分……。
あなたは肩が凝っても、ほぐれても頭が痛くなる生きるのが辛くなるタイプの頭痛持ちだね
と、希望だか絶望だかを与える医師でしたが、重要なコトも教えてくれました。
偏頭痛の痛みは脳腫瘍の痛みと似ているので、偏頭痛だと思って放置していると取り返しの付かないことになる事があります。吐くほどの頭痛が来たら、躊躇わずMRIを受けに来てくださ
とのこと。
また、泊ほどの痛みというのは「くも膜下出血」が起こっているという可能性もあります。
結構ニュースなど多くの媒体で、芸能人がくも膜下出血でなくなっているのを見ますよね
私は心配性なので、少しでも体調に不安を覚えると病院に行く方なのですが、生きる上ではそれが一番大切。
しかも、偏頭痛は普通の頭痛薬はあまり効きません。
あり得ない痛みを感じたら、まずはMRIを受けて、脳に異常が無いこと、偏頭痛
処方された薬と検査費用
私のような偏頭痛と緊張性頭痛の混合タイプの人間は
このように見分けて薬を服用していくと良いそうで、今回は偏頭痛の薬アマージ(保険適用で1錠300円……)と、予防薬の漢方薬を処方してもらいました。
費用は検査料のみで約5,000円ほど(初診料や薬代は別途)
MRI自体はそんなに怖いものでも、高いものでもないので、「偏頭痛かな?」と思っても、脳神経外科クリニックでMRIを1度撮っておくことをオススメします!!
ただし、事前にう●こは済ませておきましょう
頭部MRIのまとめ
- 時間は初診から終わるまでは約半日(待ち時間が長い)
- MRIの中に入ってるだけの時間は約10分ほど
- 金属などが入っていないかは入念にチェック
- 費用は検査料だけだと5000円ほど(症状があれば保険が利くので)
- 音が大きいと言われるがそこまで気にならず
- 閉鎖感も気にならず
- ただし、便意・尿意には注意!!
頭の異常は怖いので、できるだけ普段から健康診断なんかを受けるようにしましょう!!
他にも偏頭痛関連の話、沢山載せています。
頭痛で悩まされている方は、関連記事をご覧ください。
因みに……漫画でも偏頭痛について描いたので、読みやすい方が良い方は是非どうぞ!!
コメント