しばしば記事にも書いているとおり、私には「片頭痛」という爆弾がある。

その片頭痛が来る前兆として、「吐き気」や「生あくび」「めまい」なんかがあるのだが、その中でも最も怖いのが「閃輝暗点」。
聞き慣れない、まるで必殺技のようなこいつ。
知らないで起こると、本気で恐怖を感じるので、一つお伝えしてみようと思う。
閃輝暗点とは?
閃輝暗点(せんきあんてん)もしくは閃輝性暗点(せんきせいあんてん)とは、片頭痛の前兆現象として現れることが多い視覚の異常で、定期的に起こる場合が多い。英語名は「偏頭痛オーラ」を意味する「Migraine aura」(マイグレイン・オーラ)。Scintillating scotomaとも言う。
Wikipedia博士に書かれている通り、片頭痛の前兆として現れる視界の異常。
片頭痛は大抵、脳内の血管の収縮拡大の差によって起こる頭痛のため、一時的な血流の変化がこの異常をもたらすと思われる。
定期的に起こるとも言われていて、私は大体3年に1度(片頭痛自体は年に数回ある)。
同じく片頭痛持ちの旦那も4年に1度のペースで、閃輝暗点がくる。
かの芥川龍之介もどうやら片頭痛持ちだったようで、『歯車』はこの「閃輝暗点」がモチーフ。
転んでもネタを持って起きる、作家の鏡だ。
閃輝暗点が起こるとどうなるのか?
さて、その「閃輝暗点」なのだが、起こると一体どうなるのかというと……。
こうなる。
これは、私が閃輝暗点に襲われたときの視界のイメージ。
大体左側から、神の降臨のごとく光が差し込み、三角のおめでたい旗のようなものがチカチカ光りながら段々と広がっていく。
この光のせいで、明るい部分はまぶしくて何も見えず、暗い部分は暗すぎて視界が全く効かなくなるのだ。
初めてこの光を見たとき、私は思った。

あ、お迎え来たわ
閃輝暗点や片頭痛という概念のなかった大昔は、もしかしたらこんなおめでたい現象を見た、片頭痛持ちが「私は神を見た!!」「目を閉ざしても見えるこの光よ!!」とか言って、宗教戦争でも起こしたーー(以下自重)。
ともかく、この現象が起こると、30分くらいはこの神の光とチカチカのせいで視界が全く見えなくなり、歩くのも辛く、車の運転なんかをしている時だったら大変なことになるであろう。
因みにこの時点で片頭痛の薬を服用しておかないと、更に大変なことになるので、片頭痛持ちは要注意だ。
閃輝暗点が起こるタイミング
かなり個々によるらしいのだが、大体中年過ぎるまでは周期的に起こるそうだ。
私は3年周期。旦那は4年周期。
さらに、私は「卓球練習後」に起こり、旦那は朝の通勤電車を「降りた途端」に起こるらしい。
このように、閃輝暗点はストレスから解放された瞬間なんかに起こる事が多く、馴れてくると自分がどのタイミングで起こるかというのも、ある程度把握できる。
注意が必要な閃輝暗点のパターン
さて、この閃輝暗点。
私は片頭痛もあって、意図せず定期的にMRIを受けに行ったりしているので、検査はしているのだが、中年以降で「閃輝暗点が起こった後に片頭痛来ない場合」は、片頭痛原因の閃輝暗点ではなく、まれに脳梗塞などの命に直結するようなことが原因で起こっていることがあるので、ためらわず脳神経外科に診察に行きましょう。

そうでなくても、片頭痛持ちは繰り返すと脳に負担がかかる上に、耐えられるような痛みではないので、閃輝暗点が出た場合は一度検査に行くと良いかもしれません。
あと、30~40分はほぼ視界が持って行かれるため、「あ、光が……」となったら、運転は絶対にせず、落ち着くまでどこかで大人しく座っていた方が良いです。
コメント