人の名前と顔が一致しなくて困った事ってありませんか?
私は子どもの頃から困り続けてきました。
元々誤診でADHDと言われていたほど、出来ることと出来ないことの差が酷かったり、頭が混乱しやすかったりすごかったのですが、聞いてみたら私の姉も人の名前を一瞬で忘れてしまうそうで……。
どうやらこれ、発達障害とか関係なしに「性質」としての原因だとわかりました。
もしかしたら私と同じく「人の名前が覚えられない」ことで悩んでいる人がいたら、参考になればと思います。
人の名前が異常なほど覚えられない
旧石器・縄文・飛鳥・奈良・平安……。
いきなりでびっくりしたかもしれませんが、私、歴史の順番は覚えているんです。
日本のだけではなく、「夏・殷・周・春秋……」と、中国の歴代王朝名も覚えているんです。
だからきっと、極端に記憶力が悪いわけではないと思うんですが、「人の名前やタイトルを覚えるのが異常に苦手」なんですよ。
いや、もし記憶障害とかだったら、きっと親兄弟従姉妹等の名前すら覚えていないかもしれませんが、その辺の問題もないんです。
だけど、困ったことに、数回会ったくらいでは人の名前が覚えられないんですよ。
ヘタすると、クラス替えをして結構普通に話しているのに、そのクラスが再び変わる1年間の間その人の顔と名前が一致しない……なんてこともあるんすよ。
しかも、1人や2人どころじゃなく。
覚えられないのはクラスメイトの名前だけではなく……
クラスメイトの名前すら覚えられない私は、芸能人の名前を覚えるのが極端に苦手。
「俳優の○○がさぁ」とか話をふられても、本気でわからない。
でも、「○○というCMに出ている、○○の役の人」と言われると一致する。
ただし、芸能人はその役によってキャラが変わることがあるため、今度はバラエティーなどに出ている素のその人と、○○の役をやっている人が一致しない。
一例を挙げると、auの鬼ちゃんと菅田将暉さんが一致するのに1年以上かかりました。
あと、私の仕事がら困るのは「作者」「監督」の名前が覚えられないこと。
申し遅れましたが私は作家・ライター・イラストレーターをしています
ヘタをすると映画のタイトルや本のタイトルすら覚えていないんですが、内容に関しては「あそこでヒロインが○○して、○○になったときのシーンでさ」なんて事細かく話せますし、「よくそんなこと覚えているね」と言われることが多いので、やっぱり記憶障害ではないようです。
では、なぜ困るのかというと、小説を書く人=本を読んでいる人という構図が一般的に広がっているようで、本を読んでいる=「○○という作者の本なら読んでいるだろう」とか、「○○という監督の映画の話ならできるだろう」と思われ、結果「○○先生の○○って本知ってるよね?」と言われることが多いのです……。
因みに、大半において「知らねえよ」という事が多い。
読書はしていますが私にだって読んでいない本はあるし、そもそも好きな本に偏りがあるし、今流行の本や賞を取ったからと言ってその本を読んでいるわけではないし……。
「なんでもいいから読書するべきだろ」と、小説の1行も書いたことのない人から言われると、殺意が湧くのですが、なんでもいいなら本くらい自分好きなものを読ませて欲しい。
そう、つまり……興味が大切なんですよ!!
『名前』に興味がないという結論
基本的に人間という生命体は自分に興味、関心のあることに異常に集中できる生き物。
つまり、映画に出てくるキャラクターや内容、本の内容、その人がやったことなどはすぐに覚えられるため、恐らく「タイトルや名前に興味がない」のではないかとわかった。
「タイトルに興味ないって(失笑)」と思われそうですが、私にとって大切なのは内容であって、その背表紙に書かれている題名は、おもしろかろうがつまんなかろうが、短かろうが、長かろうが興味の対象外なんですよ。
もちろん、何度も会ったり、仲良くしている人であれば自然と名前も覚えるのですが、あくまでもそれは「自然と」覚えているから。
興味がなくても何度もご飯を炊いていると、いつの間にかご飯の設定を覚えているのと同じだ。
一回で名前を覚えられるケースもあります
ちなみに、他人全員が全員覚えられないというわけではなく、仲の良い子はもちろんのこと、「山田」「鈴木」などといった、「クラスに1人はいる名字」は覚えられます。
恐らくその名字に「馴れ」があるから。
そして、逆に「鳳凰寺」とか「一二三」などといった、特殊な名字の場合もインパクトがあって一発で覚えられます。(いままでまだ会ったことはないけど)
一番危険(?)なのは、「普通だけどあるあるではない名字」のケース。
これは、覚えられない。
いや、その人のことは覚えているのですが、名前が出てこない!!
小説の中でも似たような名前とかだと、そのキャラが起こした出来事は覚えていても名前を覚えることができずに、後半になり「○○が犯人だ!」と指摘されても、だれかわからぬという事件も起こるので、困ります……。
こんな風に「人の名前を覚えられない人」がタイトルや作者名まで覚えているということは、その作品が余程気に入って何度も見たり、読んだりしているというわけで、芸能人であればそれこそ有名になっているという証でもあり、喜ぶべきことでしょう。
私に覚えられても一切の得も、益もないけどね
名前が覚えられないことへの対処法
このように、「名前」「タイトル」というものに興味がないために、覚えることができないとわかったところで、ではどうすればいいのでしょうか?
できる対処法は2つあるので、紹介します。
対処法その1 キャバ嬢の技を使う
どうしても名前覚えなくてはならない、接客業の時などは「売れっ子キャバ嬢の技を使う」のがおすすめ
因みに私は売れっ子でもキャバ嬢でもないんですが、昔習っていたピアノの先生がキャバレー(昔のキャバクラ的なもの?)で働いていたことがあったそうで、その時の技を教えてもらったんです。
その技とは「関連づけ」。
例えば……。
- 「背が高くて眼鏡で、いつも白いスーツを着ているAさん」
- 「ちびで、前髪が薄いBさん」
- 「左利きで福耳のCさん」
みたいに、名前と外見を関連付けさせるとGOOD。
もちろん、その人との出来事があればさらに良し。
- 「水を溢したAさん」
- 「水を飲むときに小指を挙げるBさん」
- 「青のりが前歯に張り付いてたCさん」
などね。
ただし、これは私の中で「必要に迫られた際に使える技」というポジション。
そんなに必死になって他人を覚えなくてはいけない時って、あまりありませんので……。
では、普段はどうしているのかというと……。
対処法その2 「諦める」OR「関心を持つ」
名前を覚えられないということは失礼なことかもしれないけど、いちいちすれ違う人の名前なんて覚えられないので、接客業はやらない。(そもそもできない)
ただし、卓球のメンバーなどは私の大切な仲間となる人なので、極力覚えていきたいので、「あ、この人このチームに来てくれそうだな」と思ったら、その人と積極的に話したり、突っ込みを入れるなどをして「興味を持つように脳を仕掛ける」のが対策法。
いや、わざと興味を持たそうとしているわけでもないんですが、やっぱり名前を覚えた方が向こうもこちらを覚えてくれるので、先に私が名前を覚えられるように脳みそをせかすようにしてみるのです。
たぶん、広い世界のどこかには、お客さんの名前が覚えられず困って、仕事で涙している人がいるかもしれません。
そんな場合は「いちいち今日しか会わないような人間に興味持ってられるか!」と辞めるのもありだし、逆に「相手に逐次興味を持って話しかけてみる」というのもありだと思います。
やはり人間は開き直りが重要なんだなと、長いこと人の名前と顔が一致しない脳みそを抱えて生きてきた私は思います。
コメント
書いているそのまま、あてはまり自分だけではない事がわかりました。
対策も試してみます。
ありがとうございました。
>アヒルさん
同じような感覚の方がいてくださって心強くなりました!
こちらこそ、コメントありがとうございます^^
対策が上手くいくことを祈ってますっ。