江戸時代の病人食!?「味噌がゆ」を宮部先生の江戸時代小説に沿って作ってみた

味噌がゆ食レポ&レシピ

私は宮部みゆき先生の江戸時代小説が大好きで、集めて読んではもちろん、小説に出てくる料理をちょこちょこ再現実況(?)しては食べている。

今回は、そんな宮部みゆき先生の時代小説「幻色江戸ごよみ」の中から、風邪を引いたご隠居さんが食べていた「味噌がゆ」というものを作ってみようと思う。

味噌がゆとは?

「幻色江戸ごよみ」の中では味噌がゆをこのように作っているという描写がある。

よく摺った味噌を鍋で軽く焦がし、そこに水をさして味噌汁をつくり、洗い飯を入れて刻み葱を散らす。
これに生姜のしぼり汁をたらして熱いうちに食べると、どんな薬より風邪によく効くのである。

引用:幻色江戸ごよみ

千夜
千夜

めちゃくちゃ簡単だ。

しかも作り方まで載せてくれているとは、流石宮部先生。

この作り方が、正規の江戸時代で作られていた味噌がゆの作り方かどうかは知らない。

が、私の中で宮部先生の江戸時代小説に出てくる料理は、江戸時代の料理。

しかも、簡単かつ、風邪をひいていなくともとても美味そうではないか。

これは作らなくては……。

味噌がゆの作り方

作り方は本のままに。

材料のみを購入して作ってみる。

①洗い飯を作る

洗い飯

洗い飯とは、簡単に言うと、炊いておいた冷やご飯などを水で流して洗って、ぬめりをとったもの。

そのままお粥にするとトロトロっとした触感になるが、水で流すとサラっとした触感になるので、歯の健在な私は好んで洗い飯を食う時がある。

②焦がし味噌汁を作る

焦がし味噌

味噌を鍋に入れ、そのまま弱火で焦がす。

とても簡単だが、鍋に味噌の焦げたのが付くので、後の掃除が面倒なパターン。

でも、おいしい味噌がゆを食べるためにはやるしかない。

味噌が焦げたら水をさして、まさに「THE味噌汁」を作ればOK。

③洗い飯に焦がし味噌汁をぶっかける

味噌がゆ

洗い飯が冷たくとも、みそ汁が熱いのでそのままぶっかけると丁度よい温度に。

私は冷たいそうめんにアツアツの麺つゆをかけて食べるのが大好きなので、この「アツヒヤ系」の食べ物が大好きだ。

④仕上げにネギとおろし生姜をのせて完成

味噌がゆ

小ねぎを小口切りにしたものと、すりおろし生姜(チューブでもOK)をかゆの上に乗せたら完成。

焦がし味噌を作る以外は本気で簡単な味噌がゆ。

所要時間は15分ほどでした。

味噌がゆの味の感想

味噌がゆ

「味噌&味噌」になりそうだけど、江戸時代に愛された熱々のアサリの味噌汁も添えて。

15分で完成した味噌がゆを食べてみましょう。

味噌がゆ

千夜
千夜

うん。想像通りのやさしい味のおかゆ

米が洗い飯なので、さらっとして食べやすく、焦がし味噌の風味が美味い。

生姜とネギのおかげで味が単調にならないし、何より身体が温まって風邪ひいたときの定番のメニューとして旦那に覚えておいてもらいたいほど。

とがった美味しさや、とびぬけた美味しさとは違うけど、食欲がないときなどはぜひ食べてもらいたい一品だ。

材料もすぐに手に入るものばかりなので、ぜひぜひみなさんも食べてみて欲しい。

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