そろそろ夏も終わりそうな予感に、上がるテンションを抑えきれずにいる私。
なぜなら、段々と暑くなっていく夏を乗り切らせてくれるアイテム「カリカリ梅」の時期だから。
梅干し好きな我が家ですが、スーパーで売っている梅はほとんど中国産。
日本産は8個で600円以上と高額。
そんな問題から、毎年梅を漬けて「カリカリ梅」を手作りしています。
なんで梅干しじゃないのかというと、カリカリが好きなのと、駅前の道路沿いの我が家で梅を干したら、3時間でバイオハザード廃棄物が出来上がるから……という簡単な理由。
ですが、ネット上のレシピにあるのがほとんどが「梅干し」なので、「カリカリ」が好きな人にお手軽にできる手作り「カリカリ梅」の作り方をご紹介します。
特に、カビが怖い方&初心者の方にとって、ジップロックと冷蔵庫で作るので、まず失敗しないためオススメです!!
絶対に失敗しない簡単カリカリ梅(梅漬け)の作り方
カリカリ梅(梅漬け)の材料
とりあえずはこれでOK。
梅酢が上がるまで2週間以上は最低かかるので、生の赤じそを買った場合、その間にしおれてしまうとこまります。
なので、赤じそは「梅酢が上がって来たな~」と思ったら購入するようにしましょう。
梅干し用の「すでにパックになっている赤じそ」でしたら、先に買っても大丈夫です。
作り方
第一段階(梅漬け)
①梅のアク抜き
青梅1Kgを水に半日ほど漬け込みます。
(南高梅や黄色くなった梅で作ると柔らかい梅漬けになってしまうので青梅推奨)
水につけてあく抜きしないと、完成した梅が苦くなります
あまり長時間漬けると梅が柔らかくなる危険もあります。
半日を目安にしておき、それ以上は漬けないようにしましょう。
②へた取り
半日水につけた青梅の「ヘタ」を竹串で丁寧に取り除きます。
これが一番大変な作業なんですが、乱暴にやって梅を傷つけてしまうと、腐敗したりカビが生えたり、グジュ梅になったりするので慎重に。
冷蔵庫で漬けるので、1度もカビは生えたことありませんが、念のため
ヘタを全部取り除いたら、キッチンペーパーで、「これでもかっ!!」というほどガッツリ水気をふき取りましょう。
③塩漬け
水気をふき取った青梅を「ジップロック」に入れ、「梅1Kgに対して、80~100gの塩」を入れます。
つまり梅の重さに対しての8%~10%の塩
冷蔵庫に入れて腐らないようにするやり方なので、結構アバウトで大丈夫ですが、塩分10%だと結構しょっぱくなってしまうので、その辺はご注意を。
逆に、8%以下にすると、冷蔵庫に入れるとはいえ流石に腐敗が心配になってくるのでおすすめできません。
どうしても市販のものとは異なり、添加物のない状態で作る為、塩を減らす場合は自己責任にて。
④ジップロックに密閉
塩と梅をジップロックの中で軽く「シャカシャカ」して塩をいきわたらせます。
塩が行き渡ったら、汁漏れを防ぐべく、プラスチック容器に入れて、上に2Kgの重しを乗せます。
重さが重いほど梅酢が早く上がってくるので、梅1キロに対し2キロ以上のものを乗せるのがベスト。もちろん、冷蔵庫が壊れない重さにしましょう。
⑤梅酢が上がるまで冷蔵庫に入れます
ジップロックで空気を抜いて閉めたら、重しを乗せて冷蔵庫で寝かせます。
その後、一日一回、上と下をひっくり返したり、軽く揺らして均等に重さがいきわたるようにしましょう。
待つこと、2~3週間で梅酢が上がってきます。
冷蔵庫で作っているので、カビの心配がない分、梅酢の上りが遅いのですが、気長~に待っていてください。
必ず梅酢はにじみ出てきます
梅酢が上がっても、梅漬けをしてから1か月は毎日ひっくり返したりして、冷蔵庫で寝かせてあげましょう。
⑥赤じそで風味付け
1か月~1か月半くらい経つと、結構梅酢が上がっているので、溢れそうな場合は少し捨ててOK。
梅酢がこぼれると、冷蔵庫の中が塩まみれになりますので要注意です(笑)
そして、ここから「赤いカリカリ梅」を作りたい場合は、「赤しそ」を入れます。
軽くもんで、いきわたらせて、さらにもう1か月ほど冷蔵庫で一日1回ひっくり返し放置……を繰り返しましょう。
⑦完成
漬け込んでから2か月~3か月、梅が大体赤くなったあたりで、完成!!
冷蔵庫で作る分、失敗はほぼしないのですが、ちょっと気長でいる必要性はあります。
でも土用干ししたりする必要がない分、手間が格段に減って、忙しい合間でも作れるのでお勧めです。
カリカリで最高に美味しいです!!
もし干したい場合は……
あく抜きをしっかりしていれば苦くなることはないのですが、たまにアクが抜けきらずに苦みが出てしまうことがあります。
そんな時は天日干しするとアクが分解されてマイルドになります。
あと、「皮が固すぎるぅ」なんて時にもいいです
もちろん、このレシピを作る方は「外に干せないから……」という方がほとんどだと思います。
我が家も道路に面しているので、洗濯物すら干せないのですが、そういうお家の場合は室内で干すのがベスト!!
完成後、晴れた日の、日当たりの良い窓際に、こちらのレシピで作った手作り梅を皿に並べて半日日に当てればOK。
あとはまた、ジップロックに戻して冷蔵保存して、1年以内を目安に食べていきましょう。
こだわりたい場合は3日間、日が差し込んでいる間は干し、夕方になったらしまうことを繰り返してもOKです。
これを土用干しといいます(笑)
干さない梅干し作りの動画もあります
せっかくなので失敗なしの今回の梅漬けの作り方の動画も作りました。
ついでに宣伝しちゃいますが、カリカリ梅以外にも
- ちょっとしたお料理HOWTO
- ハンドメイドが仕上がるまでの動画
- そして犬猫のまったり動画
など、このあっちこっち飛び猫にリンクした動画を沢山配信しています。
さらっと見られるように5分以内くらいのものばかりですので、是非是非チャンネル登録よろしくお願いします。
ついでにマンガにも、梅干し作りについて描いてます!!
カリカリ梅で作る夏の美味しいレシピ
さて、そんな手作りカリカリ梅。
本気で「梅しば」並みのカリカリなので、調理に困るかもしれないが、お手軽おいしいレシピがこちら。
カリカリ梅を刻んで入れた『漁師握り』
①カリカリ梅をみじん切りにする
お手製カリカリ梅をみじん切りにします。
②じゃこを炒める
じゃこをゴマ油でカリっと炒めます。
③混ぜる
先ほどの刻んだ梅とじゃこに、温かいご飯を投入。
混ぜていきます。
④おにぎりにする
すでに塩気をたっぷり含んでいるので、塩をつけずにそのまま握ります。
ノリが味付け海苔・塩のりだとさらにGOOD。
美味しい、漁師握りの完成です!!
食欲のない夏のお昼にぴったり!!
梅はめっちゃ健康に良い食べ物ですし(青梅には毒があるといわれていますが、塩漬けにすることで無毒になりますし、中毒になるには300個一気に食べないとなので安心してください)、買うと高い!
なので、こうして塩味も調節して、美味しいカリカリ梅、梅漬けを自分で作れば節約にもなって一石三鳥!!
ぜひ、やってみてください!
コメント
はじめまして。
毎年梅をつけてます。カリカリ梅も砂糖を少し入れたものは作ってますが、砂糖や卵の殻、にがりなどを入れない カリカリ梅を作りたいと思います。
作り方を読むと 私が毎年作っている梅干の作り方と同じようで、大きな違いは、毎日袋をひっくり返すことです。液が十分あがったら、ひっくり返さなくとも液に使ってますのでそのままにしてます。
そして、私は干すのですが、やわらかくなってます。
この,カリカリ梅は梅と塩だけで作るのですよね?
梅干の場合、黄熟を使用してますが、敗れ易いなど手入れが大変なので、青梅でも作ってます。
塩だけのカリカリ梅をつくりたいです。
よろしくお願いいたします。
はじめまして、うさまみさん。
記事を読んでくださって、ありがとうございます^^
私は変なところで細かいので、全体に塩を行き渡らせたくて毎日袋をひっくり返していますが、液が上がったら放置していてももちろん大丈夫だと思います。むしろその方が手間がなくていいかと思います。
そして、私は干さずに、梅と塩と、赤くしたい場合は梅酢が上がったら、少しそれを捨てて、赤じそを入れています。
うちは干せる環境ではないので、干さずにいますが、そのせいと、青梅を使っているのでカリカリにできています。
たぶん、うさまみさんがいままでお作りになっている梅干しよりかなり手抜きな感じですが、青梅と塩だけで記事の作り方でカリカリになるかと思います。
もしかすると肉厚な青梅など若干フニっとしてしまうかもしれませんが、カリにほど近くはなりますので、頑張ってみてくださいませ^^
小梅は5月に青梅から漬けてたからカリカリに成る
卵殻入れて熟した南高梅・鶯宿梅を漬けても残念ながら酸味が無い塩っカラカラい梅が出来ただけです。やっぱり硬い青梅から漬けないとダメなんでしょうかネ
>酸っぱい好きおっちゃん
コメントありがとうございます。
そうですね。南高梅でも青いカリカリのでしたら、酸っぱいカリカリ梅になるんですが、熟しているのだと土用干しとかで、梅干しっぽく作らないと酸っぱくなりにくいのかもしれませんね。
ですが、私は酸っぱいより、塩が浮くほどしょっぱい梅の方が好きなので、こちらの作り方だと酸味が少なくなるかと思います。
クックパッドで酸っぱいやつの作り方を見た方が、確実……かもしれませんね(汗