私はたまに写真熱が高じて、撮りためていた写真をポストカードなんかにして、ハンドメイドサイトで売ったりしているのだが……。

そんな記事を読んで、『うちのサービス超便利ですよ?』とお声掛けくださったのが『Canva』さん。
どうやら基本無料でポストカードなどをデザインできる、デザインツール系のサイトっぽい……と思いつつ、実際に使ってみたらオモクソ便利だったので、大手を振って(?)紹介してみようと思う。
Canvaとは?
オーストラリア発のデザインツールで、WEB上で(スマホでもアプリで使える)画像デザインができる、優れもの。
PCからのデザイン=フォトショップばかりだった私には、メタクソ便利なサイトで、なによりIT系の疑い深い夫(怪しいサイトを警戒するのは正しいことだが)でも安心の、KDDIウェブコミュニケーションズが日本版Canvaを提供しているという優れものその2。
しかも無料でもほぼほぼ問題ないくらいの無料素材がある上に、私はポストカードや名刺、ロゴ作成くらいしかできないかと思ったら、TwitterのヘッダーやFacebookのヘッダー、ポスターやプレゼン、フライヤーと。
「これさえあればネット販売含めた店を、商店街で店開けるんじゃね?」ってくらいの、テンプレートがあり、メチャクチャ優れものその3。
※この下にズラーーーーーッと作れるデザインのリストがある※
あまりにときめいたので、早速ポストカードを作ってみたので、見て欲しい。
実際に使ってみよう
まずはCanvaに入り、登録。
普段、下手なロゴ作成サイトとを使おうとすると、「何のお仕事ですか?」「どこにお住まいですか?」と、「何に使うんだよその情報」ってことを聞かれたりするのが嫌だったのだが、名前とメアドという最低限の登録だけでOKなのが心憎い。
でもって登録が済むとむちゃくちゃ直感で作業しやすい画面に。
今回はポストカードを選択。
Etsyのショップカバーとかアイコンも作れるのが、海外発って感じでイイ。
ポストカードを選択するとテンプレートを選べるのだが、これがまた種類が豊富!!
普通無料で使おうとすると3~5種類くらいしかテンプレートが選べず、しょぼい結果に終わるのだが、この種類は正直言ってすごい。
あと、全部オサレ。
『フランス風のポストカード』というジャンルを選択するだけでも、この種類。

『O joie(オージョワ)』ってフランス語で「ああ嬉しい」って意味らしいけど、なんか漏れてる感があっていいよね。
私はその中からこのフランスパンのテンプレートを選択。

けして、お腹がへっていたというわけではない
因みに、写真も大量にあって、「なにここ、フリー写真の天国?」と思わせてくれるほど。
なんども言うが、色々なデザインツールを使ってきた経験上、ここまで無料で素材が提供されているところなんてないかと思う。
そして、基本となるテンプレートを選んだので、一番奥(背面)にある枠の色を変える。
デフォルトカラーの他にも、様々な色が選べるほか「背景」からデザインも選べるそうなので、この時点で「選ぶこと」が楽しくなって、やばいことになってくる。
なんだかんだ選んだ結果、普通にノーマルな黄色に。
こう選択肢が多いと、優柔不断な私みたいな人間は作業時間が余計長くなるという欠点が出てきてしまった。
だが、決めるときは決める。
メインとなる画像(ここでいうフランスパン)は自分が撮影した写真をアップロードして、使用。
色々実験でアップした形跡がとんでもないことになっているが(苦笑)アップロードも早いし、画像の差し替えも、画面に出ている「ここを変えたいな」という部分をクリックして、アップした画像を選べばよいだけなので、メチャクチャ簡単。
そしてできたのがこちら。
…………。

え、なにこれだけで超おしゃれなんですけど!?

お前のセンス、宇宙人だよね
そう姉から言われた私が作ったとは思えないほど、メチャクチャセンスのよいポストカードができてるんですけど!?
だがまだだ。
『Hello From France!』という言葉。
日本語変換するとクソダサイ。
というわけで、文字も変えてみよう。
テキストも鬼のように種類があるが、今回はフランスのオサレ感を出すためにこのまま違う言葉に書き換え。
やあ 緑の時間!
びっくりするぐらい、書き換えた方がクソダサくなってしまったが、もはや私らしいのでこれで行こうと思う。

THE FOREST OF LOVE(森の愛)ってのも、酷いもんだな……
ここまで出来たら完成!!
Canvaでは、他にもスタンプ(イラスト)とか、ラインなどがあり、かなりやりたい放題に使えるのだが、余計なことをすると確実におかしなことになる自覚があるので、「ええやん」って思ったら完成なのだ。
そうしてできたら、DLするだけ。
大体において無料・有料のツールでは、無料だとDL形式に縛りがあったり、「これは使えないだろう」って程の極小サイズでしかDLできなかったりするのだが、Canvaはその辺も心配無用。
PNGやJPGはもちろん、PDFでDLできるのが非常にありがたい。

印刷するとなると、画質は良いに越したことはないので
PDFでDLして印刷してみたところ……。

ええやん……。
普通にジョイフル本田とかに売ってるポスカードみたいやん。
ちなみにこのポストカードを作るまでにかかった時間は10分。
どの色にしよう……とか、テンプレートを迷ったり、スクリーンショットを撮ったりしていたので、そういったことがなければ5分でできただろう。

デザインセンス宇宙人の私が!
5分でここまで!!!
Canvaは商用利用もOKなので(詳しくは下記参照)、こうしてデザインできたポストカードをハンドメイドショップで売ることもできるのがイイ。
たぶん、宇宙人のデザインしたものよりも、地球人に受けること間違いなし。
有料と無料の違い
というわけで、あっという間にポストカードくらいなら作れるCanvaだが、無料と有料の違いはどこにあるのだろうと調べてみたら……。
ざっと見ただけだとわかりにくいが、
- GIF画像がDLできる
- 写真をフォルダーに保存できる(無料だとフォルダーがないので増えると検索が大変)
- カスタムサイズのデザインができる(DL後に自分で調整できるなら問題ないが)
- サポートが優先される
- フォルダが無制限
- 使える素材は8000点から40万点に(かなりデカイ)
- 画像の圧縮サイズを指定できる(DL後に自分で調整できるなら問題ない)
- 1点いくらの有料の素材がすべて1点1ドルで使える(これはちょっと微妙かな)
- ストレージが無料(容量の心配をしなくていいのはかなりGood)
と、こんな利点がありますよ……といった感じだ。
無料でも問題なし! だけど私のようなフリーランスは有料がおすすめ
実際弄ってみて、「ああ、これ無料のままでも何ら問題ないわ」と思えるほどの優秀なツールサイトだったのだが、使える素材は多ければ多いほどいいのが、ブロガーやデザインをしている者のサガ。
Instagramのインフルエンサー……インスタグラマーなどはかなり重宝すると思うし、私のようにフリーでクリエイター系の仕事をしていると、どうしてもアイキャッチなど「ちょっとしたデザインは必要だけど、一から作るほどでもない」というようなクリエイティブ作業が多かったりするので、いっそ有料にしてしまってもいいと思う。
たぶん、Canvaと色調調整できるアプリがあれば、スマホ一つでInstagramでもなんでもできる気がする。
有料は月12.95ドル……2019年9月現在では大体1400円といったところなので、新しくサイトを立ち上げるときや、イベントごとで大量にポストカードやフライヤーを作らないといけないときなんか、有料にしておくのもありだろう。

財布の紐の固い主婦目線ですまんね
Canvaのメリット/デメリット
使ってみて感じたところを正直に書くと……。
【メリット】
- ともかく使いやすい。
- 無料で使える素材がすごく多い。
- 動作が早いのでストレスフリー。
- テンプレートが多いので、リサイズが超絶楽。
Twitter用のヘッダーサイズとかインスタサイズとか選べるのは本気で便利。 - 自動保存してくれるので、うっかりさんにも安心。
- そもそものデザインの良い物が多い。
- ライセンスがフリーで安心して使える(当然、写真やイラストなどを無加工で二次配布したり「それ自体」をポストカードなんかにして売るのはNG。また、ロゴを商標登録する場合などはちゃんと一から作りましょう。ってか、その辺の注意事項はCanvaの注意事項を読んでみると早いかと)
【デメリット】
- 色調補正とか「そこにある物を消す」などといった画像に直接の修正は出来ない。
- 自分でオブジェクトを描けるわけではない。
- 現在Photoshopを含むCCのフォトプランが月額980円なので、有料金額を考えるとちょっと高くなる(テンプレートや写真が使えるので、それでも十分安いのだが)
- テンプレートや素材の種類が多すぎて逆に迷う
と、まぁこんな感じ。
とはいえ、なぜかPhotoshopCCは単体だと月額2480円とフォトプランより高くなるし、デザインをするためのツールだし、文句が出る部分ではない。
というか、一つ言わせてほしいのが「名刺やロゴ、写真加工なんて右手とPC一つあればできるだろう」とフリークリエイターを下に見る上っぽい方々もいますが、依頼があろうがなかろうが、毎月アドビさんにお金を払い、Photoshopを動かしても動作が重くならないスペックのPCを所持するって大変なんですよ。
話はそれてしまったが、有料だとサポートも優先……とはいえ、サポートされるほど難しい操作もなく、何よりCanvaのTwitterでは使用者の疑問などに返信が来ることもあるので、凄く親切。
あと、画像自体の加工は出来ない……とはいえ、ぼかしや明るく・暗くなどの効果はつけられるので、むちゃくちゃ本気の画像デザインをするのでなければ、それだけでも充分事足りると思われる。
あまりに便利なのでTwitterのヘッダーを作ってみたが……
色々熱弁したが、実際ポストカードを作ってみてあまりに出来がよかったので、今度はTwitterのヘッダーも作ってみることに。
大本に、この可愛い猫さんのテンプレートを選び、色々デザインした結果………………。
なんだよコレ。
左側にせっかく可愛い猫のイラスト置いたのに、私のゴリラアイコンで隠れているし、置いた星のバランス悪いし、つまるところ…………。

センス宇宙人だわ。
デザインセンスに自信がない方はCanvaのテンプレートをあまり崩さず使いましょう(苦笑)
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