ある朝起きたら、犬の耳(耳介の部分)にでっかい。
そう、それこそほおずきのような風船ができていました。
それが耳血腫。
初めてのことで驚き、急ぎ動物病院へ連れて行ったのですが、そこで耳血腫の原因や治療法。
そして飼い主ができる対処法などについて教えてもらい、無事我が家の愛犬の症状が治まりましたので、知識をお裾分けします。
犬の耳血腫とは?
耳血腫というのは、耳介……つまり、耳の皮膚の中で内出血が起こり、そこに血液が溜まってぷっくりと腫れてしまう病気(ケガ)のこと。
耳介というのは皮膚と皮膚が合わさってできているので、そこに血が溜まると軟骨がはがれ、まるで、ほおずきみたいにその場所がぷっくりと膨れてしまうのです。
人間でも起こるのですが、よく「餃子耳」と言われるものががそれ。
柔道とかレスリングとか「耳が床にこすれる」競技をやってる人に多く見られる症状で、犬の耳血腫と同じ、耳の軟骨がこすれて折れたり、はがれたりして耳が変形してしまうものだったりします。
耳血腫の原因
原因は外耳炎とかアレルギーとか色々。
つまり耳をひっかいたり、パタパタしたことにより二次的に起こる症状なのです。
例に漏れず、我が家の犬は、耳血腫になる前日アレルギー症状出てしまっていて、パタパタと耳を振っていたな……と思っていたらこうなっていました。
犬の場合、外耳炎やノミやダニで痒かったり、気になったりしたときも起きやすい症状です。
犬の耳血腫の治療法
動物淲院で提示される症状はこの3つ。
①溜まった血液を注射で抜く
これは、一時的なもので、またすぐに血が溜まってくるので、圧着したり抗生剤を打ったりします。
メリットはすぐにすっきりできること。
デメリットは再発しやすく、包帯を嫌がる子は難しい方法。
②切開手術
そのままの意味で、切開して溜まっている血を抜きます。
これは再発を繰り返す子や、膿が溜まって炎症が激しい場合なんかにやる方法です。
他に、穴開けパンチのようなもので、腫れた患部に穴を開けて、血液が溜まらないようにする方法もあるらしいのですが、いずれもお尻がもぞもぞする上に、犬の負担が大きいのが悩みどころ。
③自然治癒に任せる
これは、我が家がとった方法。
ですだが、これは動物病院に行かない……等といった意味ではありません!!
インターフェロン等、炎症を抑える薬を患部に注射し、自然治癒力を思いっきり高め、溜まった血液を再び体が吸収してくれるまで待つ。
という、ある意味最先端な治療方法。
ですが、溜まった血が吸収されるのを待つ間、同じ場所をひっかいたり、耳パタパタ攻撃を食らうと元のあくみ。
ですが、ワンちゃんには理解してもらえないので(涙)カラーや包帯なんかで保護する必要性があります。
犬の負担は少ないが、飼い主の精神的負担の大きい方法……ともいえますね。
あと、インターフェロンが1本5000円くらいと、お財布的負担も大きいorz。
とはいえ、我が家では、翌日には耳の腫れも大きく引き、1週間後には完全に治っていたました。
インターフェロンの威力を改めて痛感!!
あと、値段も(結局締めに2本目を打ったので)、しめて合計15,000円程かかり、お値段的にも威力を痛感しました(苦笑)
ちなみに、エリザベスカラーを嫌がる犬なので、包帯を巻いて触らせないようにしていたのですが、その際使ったのが『くっつく包帯(粘着包帯)』。
今回に限らず、掻きむしりがあったときなど、ペットの外傷には非常に役立つのでオススメです。
耳血腫をインターフェロンで治療した予後
うちはすぐに病院連れて行ったからよかったのと、外耳炎などが原因ではないので、再発が防げられ、あっさり1週間後には血の塊はなくなっていました。
今回の治療については漫画にも描いています
ですが、一度膨らんだ場所は皮が余りちょっとクシャクシャ……となってしまいました。
耳の中だし、芸能犬になるわけでもなく、犬も飼い主も気にしていないのでヨシとしていますが
見た目がエグイので大きな病気かと焦りますが、安心してください、死ぬような病気じゃないです。
ですが、頭に生じる症状なので放置しておくと、悪化して膿が溜まり、それが脳に行く可能性も高いので、「自然治癒できる」と素人が勝手に判断せずに、さっさと病院へ連れて行ってあげましょう。
インターフェロンあっての、1週間での治癒だったのですよ!!
我が家のワンさんはアレルギー持ちなので、色々な二次障がいを起こしてくれます💧
が、それも色々と対策できるので、「うちの犬もアレルギー持ちだわぁ」という方がいましたら、是非、アレルギー持ちの犬と生活する上でのおすすめ対処法記事もご覧ください。
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