ここしばらくニュースで、カフェインの過剰摂取による中毒死が取り沙汰されています。
私自身、偏頭痛等でカフェインの影響を考えることもあります。
そこで、常飲していたコーヒーなどのカフェインの影響から逃れるべく、カフェイン断ちをしてみたので、カフェインの影響とカフェイン断ちの効果、その過程ややり方などを書いていこうと思います。
カフェイン断ちの理由は中毒のニュースから
ニュースでカフェインによる中毒死について流されていました。
この男性は、錠剤やエナジードリンクなどで3グラムほど摂取していたらしいとのこと。
これは相当な量で、エナジードリンクなら、20~30本を一気飲みしたようなもの。
ですが、こんなに大量摂取しなくとも、毎日「朝はコーヒー・昼は紅茶・夜は緑茶」と飲んでいれば、常にカフェインが体内に常駐している状態となります。
もしこれをアルコールで例えたら、24時間酔っ払った状態となるわけで、立派な中毒。
もちろん、コーヒーやお茶に含まれるカフェイン量などたかがしれているので、そこまで過敏になることもないのですが、adhdなどの発達障害の傾向があったり、不安神経症やセロトニン欠乏症など、「集中力が欠けやすい」「興奮しやすい」「心配性」である場合は、その諸々の症状が悪化するので、あまりおすすめできません。
自律神経が弱いタイプもおすすめできません
カフェインを飲んだ方が集中力が出やすい……と思われるのですが、それは「アルコールを飲んだらテンションが上がる」のと同じで、薬で底上げしているようなも。
眠れなくなったり、イライラするほど集中しては元も子もない。
というわけで、上記に書いたような理由の他、元々不眠症だったのと、慢性的な頭痛や吐き気、疲労や生理不順はもしかしたらカフェインの取り過ぎかも……と思い立ち、カフェインを断ってみることにしたのです
なぜカフェインが良くない作用を起こすのか
過程と結果は後ほど書くとして、頭痛や吐き気、生理不順などがなぜカフェインから来るか……という話をちょろっと先に話すと……。
まず、カフェインを摂取すると血管が収縮されます。
すると、普段から肩こり野郎の私などは、より一層脳へまわる血流量が減り、慢性的な頭痛や、内臓の血流不足で吐き気が起こったり、生理不順が出たりするのです。
これだけ。
たったこれだけの理由で、不調が出るとしたら、これまたシンプルにカフェインを絶てば、不調が落ち着くはず……なのではないかと!!
カフェイン断ちのやり方とその記録過程
そう、「やること」より「やめること」のほうが人間はたやすい……はずなのだ。
初日:慢性的な頭痛があるため、区別がつかないが、なんとなく頭が痛い。
カフェインレスコーヒーに牛乳を入れて飲むと美味しいことがわかる。
二日目:結構いい具合に頭痛。
ただ、いつもと違い、凝りから来るものではなく、「ズキン」「ズキン」といった、「偏頭痛」系の頭痛であることに気がつく。
ふと、最近の日課だった夜中のトイレに行かずに、ぐっすり寝ていたことに気がつく。
三日目:頭痛爆発。
脳の血管が広がったのか、頭の血がマリオカートに乗ったキノコのごとく、キチガイじみた走りを見せているのがわかる。
限界が来て、ロキソニンを摂取。
あとで知ったことだが、カフェイン断ちをすると、3日目くらいにこうした偏頭痛に襲われることは、あるあるらしい。
四日目:頭痛は治まるものの、まだ動くと偏頭痛的な痛みに襲われる。
一週間後:気がつけば頭痛もなく、夜中のトイレも行かなくなり、なんとなくお肌の水分量も増えた気がする。
気のせいかもしれないけど。
二週間後:外食時に飲めるものが水しかなく、外食しなくなる。
三週間後:肩こりが緩和され、集中力の低下や昼間の眠気が完全になくなる。
ベッドに入って3秒で眠りに落ちるため、小説のネタが降りてこなくなってしまった。
1ヶ月後:いつもは不順な生理が規定通りに。
ついでに腹も痛くならない。
あと、1ヶ月ぶりに食べたチョコが、神の落とし子かと思うほど美味しかった。
現在:すこぶる快調。
奮したり緊張したりすると下痢になる、過敏性腸症候群も気がついたら治まっていた。
カフェイン断ちの注意点
以上が、私がカフェイン断ちをした経過でした。
今まで「キュ」っと収縮していた血管が広がっていくため、2~3日目にとんでもない頭痛が来るというのが難点。
コーヒーが飲みたい、紅茶が飲みたいという「欲する誘惑」はないのだが、この頭痛は結構危険な野郎で、うっかりすると「無水カフェイン」入りの頭痛薬を飲んだりしかねないので、要注意。
私は極端な人間なので、一気にやめてしまったのですが、この頭痛を避けるため徐々にカフェインを減らしていく(1日3杯コーヒーや紅茶を飲んでいるのだったら、2杯に減らし、1杯に減らし、2日置きにし……という)方法を選んだ方がおすすめ。
カフェインの半減期は8時間後からと、カフェインがからだから抜けるのは結構長いのです。
救急車でも呼んだ方がいいのではと不安になるほど、この脱カフェインによる頭痛はヤバイですよ!
あと、カフェインは「コーヒー」「紅茶」「緑茶」以外にも、「ココア」「チョコレート」「頭痛薬」等にも入っているし、ノンカフェかと思って手に取った「ジャスミン茶」も、元はウーロン茶の派生で微量ながら入っていたりするので、その辺も注意が必要です。
カフェイン断ちの驚きの結果
私の場合は顕著に効果が出ました。
あれだけ頭痛がするほど、血管が広がったのだから今までどれだけ血管が収縮されていたのだろう……。
そりゃ体調も悪くなるはずです。
カフェインを取らなくなってから、寝付きはよくなったし、慢性的な頭痛はなくなった。
コーヒーを飲まなくても集中できるようになったし、生理不順もなくなった。
残念なことに慢性蕁麻疹に関してはあまり効果がなかったようで、その辺は変わらずといったところですが、意外な副産物として、トイレに行く回数が減ったのと、お肌の潤いがちょっとよくなったのが嬉しい(笑)
ですがカフェイン断ちの最大のデメリットとしては、外で飲める物がなくなること。
コンビニでお茶を買うにしても、コーヒーや紅茶など、カフェイン飲料か清涼飲料水がほとんどなため、「カフェインを取りますか? 糖分をとりますか?」と二択しかないんですよね。
家からノンカフェのお茶を持ってきたりするので
ちょっと節約になったりするのだが
ともはれ、私はカフェイン断ちをしてよかった……という結果になりました。
もっとも、人によっては多少のカフェインなんてなんともない人もいるし、有酸素運動や瞬発的な力を使う競技のスポーツにはカフェインが有効という話もあるので、あくまで私のような体質・脳質の場合は効果があったと言う話。
それに、私もこの先ずっとカフェインを取らずに生きていくのか……と言われたら
ムリ
と答えます(汗
今回は常飲し続けていたコーヒーのカフェインを抜くのに、徹底してカフェインをとらないようにしていましたが、、チョコだって食べたいし、レストランのほとんどはカフェイン入りの飲み物ばかりだし、月に2~3回摂取する分には、心にとっても体にとってもよいと思うのです。
何事も、過ぎたるは及ばざるごとし
カフェイン断ちにおすすめの情報&アイテム
では、最後に私がカフェイン断ちするときに探したりしていた、カフェインが入ってる飲食物と無水カフェインの入っていないお薬の表と、おすすめのノンカフェインの飲み物をご紹介。
カフェインの入っている飲食物
- カプチーノ
- カフェラテ
- 紅茶
- 緑茶
- 煎茶
- 抹茶
- 番茶
- 玄米茶
- ほうじ茶
- ウーロン茶
- ココア
- ジャスミン茶
- リポビタンD(他にも栄養ドリンクはカフェイン入りのがほとんど)
- コーラ
- オロナミンC
- チョコレート
- 一部の風邪薬
- マテ茶
ちなみに、カフェインレスコーヒーにも
ごく少量のカフェインは入ってます
カフェインの入っていない頭痛薬
- ロキソニン
- カロナール
少しずつカフェインを抜きたい場合には
一気にカフェイン断ちをすると、とんでもない頭痛に襲われたりするため、少しずつカフェインを抜くコツは、1週間は「1日コーヒー1杯まで」、翌週は「ウーロン茶を1日1杯まで」、翌々週は「ココアを1日1杯まで……」と徐々に減らして行き、最終的には「カフェインレスコーヒーを1日1杯まで」の領域に持って行きましょう。
そして、カフェインレスコーヒーまで行ったら、次は「代用コーヒー」へ。
代用コーヒーはチコリーなどで出来ており、完全にカフェインレス。
私のおすすめは「野茶い焙煎」
香ばしくて美味しいんです‼
ここまでくれば、ほとんど身体にカフェインは残っていないでしょう。
カフェインを取ることによって、脳卒中のリスクが減る……なんてニュースも合ったりするので、カフェイン=悪ではありません。
ストレスにならない程度に、自分で調節していきましょう♪
もしかしたら慢性蕁麻疹なんかの方も、カフェインによる影響が出てたりするかもしれません。
私は10年間毎日出ていた慢性蕁麻疹が治りましたので(カフェインによる影響かはわかりませんが)、蕁麻疹や偏頭痛でお悩みの方は是非他の記事もご覧ください。
コメント
カロナールは無水カフェイン入ってないよ!
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/112429_1141007F1063_4_02.pdf
市販の総合感冒薬には
アセトアミノフェンも無水カフェインも
入ってるけどね!
>ねこ様
情報ありがとう~。
カロナールは漏れてました。
今度ブログの大整理をするので、そのときに情報を足させていただきますね!!