幼少期、学校の先生から嫌われ者になっていた私。
- 授業中、想像の世界へ行ってしまい話を聞かない。
- 他の子と上手くコミュニケーションがとれない。
(言いたいことをはっきり言い過ぎて嫌われる) - 成績の得手不得手が顕著に出ている。
(0点か100点か) - みんなができることができない。
(逆上がりやリコーダー、工作など) - 朝起きられずにストレスにやたら弱い。
(朝起きられないのは起立性低血圧。ストレスに弱いのはHPS傾向もあった)
こうした理由は大人になってからわかったことですが、当時はなんで自分だけができないのか、なぜ皆が笑うのか、なぜ、先生が私を叱るのか、全く判らず学校が大嫌いでした。

もちろん、今も集団行動は苦手
ですが、学生を終えて20年ほど経ち、今になって理由の他にも原因も変わるようになりました。
私はADHDだったんだ。
大人になってわかったADHDという問題
というわけで、なんで判ったのかという話しなんですが、以前、蕁麻疹大爆発をして以来、24時間365日ずっと蕁麻疹がとならない症状に見舞われました。
そこで「もしかして、ストレスとかメンタル系が原因か!?」と心療内科へ行き、色々と検査。
すると、どうやら自分が典型的な過集中型ADHDだったことが判明。
色々なことに「あーーーー」と納得がいったわけですよ。

因みに蕁麻疹の原因はそことは関係なかった……
ADHDというと、「片付けられない」「遅刻する」「物忘れする」「落ち着きがない」と思われがちなのですが、私は待ち合わせの15分前には到着するし、必要な物ですら捨てるような潔癖。

大体「片付けられない」とか「落ち着きがない」とか、子どもの8割がそうでしょうよ
ADHD、発達障害は脳に由来するもの。
そんな簡単なボーダーで計れるものではありません。
個々で異なるADHDの症状:私の場合
ADHD含む発達障害って、結局のところ脳がアンバランスになることで生じる問題で、私の場合
- 何度確認してもうっかりミスがある
- 興味のアリナシが顕著
- 集中し出すと物音すら気がつかず、寝ることすらなくなる
- 思ったことがそのまま口に出る
- できることとできないことの差が激しい
- 複数のことを同時にこなせない
- 興奮し出すと止まらない
と、まぁ、文章で書く分には「問題のなさそうな問題」が、「日常生活において問題を起こしていた」のですよ。
ADHDが問題と言われる理由
ADHDが問題とされるのは「その度合いが生活に支障をきたすレベル」だから、ということ。
たとえば、できることとできないことの差が激しいため、国語で勉強もせず100点を取ったかと思いきや、みんなができるリコーダーでカエルの歌が吹けない。
初めて挑戦した卓球で中級者レベルのことができきるのに、ドッチボールでボールを投げるコントロールができず、バレーボールのボレーで顔面を強打する。
仕事は覚えるのは早いくせに、突発的にあり得ないボンミスをするので、ルーチンであっても普通の事務職ができない。
等など…………。

平均が理想とされる学生社会では非常に生きにくい……
ADHDは修正の効く障害
それでも、私の症状は幼少期に比べてだいぶ良くなり、右と左の区別がつくようになったし、愛想笑いもできるようになった(苦笑)

思ったことがあっても一瞬黙り
言葉を選んで言えるようにもなってきたしね(苦笑)
つまり、ADHDは大人になるにつれ、だんだんと修正が効くようになるんですよ。
それに、ADHDだからといって、困ることばかりではありません。
過集中のおかげでモノツクリに捗ることができるし、空想の世界に出たり入ったりしていたおかげで、小説を書いたり、ゲームを作ったりすることもできる。
過集中のくせに飽きやすい……という困った点もあるんですが、それでも、飽きやすく熱しやすいからこそ、シナリオ・絵・スクリプトを一人でやることもできるのです。
大人になってから、ADHDに気がついた方に言いたい。

その能力を便利に使え
もちろん、生活に支障が出ることもあるし、何より他人に迷惑をかけることの多い障害。
便利なところは大いに利用し、迷惑をかける、問題のあるところは「対処」すればいいと思います。
そう、「障害」は治らないから「障害」なのんですよ。
だったら、ADHDに向き合って「対応」「対処」していくのがベスト。
私は、この症状を薬(コンサータ等)で抑えることもできるよ……と医師に言われたのですが、創造性などがなくなってしまう可能性もあると聞き断りました。
苦手なことをあぶり出し、対処して、便利にADHDを使いましょう!!
ADHDは苦手なこと、できないことのあぶり出しが比較的簡単にできるので、対処がしやすいと思うんですよ。
例えば、私はタイプミスが多いので、「校正機能」を大いに利用し、ともすれば友人にチェックしてもらったり、編集さんにあらかじめ「ミス多いですから」と伝え、校正を頼んだりもする。
また、過集中時はトイレすら忘れるので、タイマーをかけて時間配分をしたりしている。
対人スキルに関してはどうしようもないところがあるので、気を付けるしかないのですが、親しい友人たちには「心の声の大きな正直者」と思ってもらったり(苦笑)
もちろん、嫌う人もいますが、裏表がないと好いてくれる人もいます。
全人類の10%は私がどう生きても、どんな人間でも、聖人君子でも私のコトを嫌うでしょうし、もう10%は私がどんな人間でも好いてくれるそうなので、自分を好いてくれる人と一緒にいれば良いだけです。

学生だと「友だち100人できるかな」状態で、みんなと仲良くしないといけない風潮が辛いのですが……
それに、感情のコントロールはある程度スポーツをすると、そこで発散することができるので、かなり有効だと思われます。

恐らく大声を出したり、闘志をむき出しにしても大丈夫だからだと思う
「自分ADHDなんで」と人に迷惑をかけるだけでなく、「どうせADHDだし……」と卑屈になるわけでもなく。
その特性を生かして、問題となる部分は「対処」を見つけて生活すれば、たぶん昔よりも、ずっとこの世は住みやすいところだと気がつくのではと思います。
大人が読むのに良いADHDのオススメの書籍
マンガでわかる大人のADHDコントロールガイド等、今では、大人がADHDと向き合う方法が載っている便利な本もあります。
「なんでできないんだろう」
「なんで友だちができにくいんだろう」
「自分はダメなのかもしれない」
なんて思っていた当時の私に言いたいね。

それ、大人になったらどうにかなるから
あなただけができないんじゃない。みんなだけができているだけだから。
でも、みんなができないことを、あなたはできるんだから、張り切って今日も生きていきましょう!!
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