和紙を作る時、どんな風に作っているか知ってますか?
冷たい水の中に和紙の元(コウゾという植物からとった繊維)を入れて、ざるそばを入れるような、小型のすだれみたいなのを敷いた四角い箱を沈めて、前後左右に振っていく。
そんなイメージありませんか?
私はそんなイメージしかありませんでした。
日本の伝統工芸みたいなこの和紙作り(紙漉き)を体験してみたく、今回日本橋まで行ってきましたので、そのレポをお伝えします。
手軽に紙漉き体験ができる老舗和紙屋「小津和紙」さん
今回お世話になったのは、日本橋にある「小津和紙」さん。
三越前から徒歩7分。
新日本橋だと徒歩2分でいける、都会のド真ん中の和紙屋さんで、1653年創業とあるのでムチャクチャ老舗。
確か徳川家綱が四代将軍になった辺り。
雑学事件とかいう、江戸幕府と曹洞宗寺院との間に訴訟事件が起こった時代。
たぶん、私は卵どころか、先祖の中でその存在すら認められてもいない時代というか、ヘタするとイタリア当たりで、オウムとか犬とかとして生きていた前前前世の時代かも。
そんな時代から和紙屋さんを日本橋の一等地で続けているので、さぞかし敷居が高いかなと思っていたら、かなりワールドワイドに、今の時代に合った営業方針をしているようで、紙漉き体験も非常に楽しくできたんですよ。
紙漉き体験者の8割が外国人旅行者でした
紙漉き体験は1人500円とかなりリーズナブル。
私は予め予約して行ったのですが、体験可能時間に工房が開いていれば飛び入りでも大丈夫だそうです。
ただし、1回の体験で5名しか入れない工房なので、要確認した方がいいかも。
私が行ったときは、前の体験者たちがまだ工房にいたのですが、英語圏の方(恐らくアメリカ人)が楽しげにやっていました。
そして、私と同じ時間に入った人も、私と友人の他に、オーストラリア人が2名という、日本語率の方が低い状態。
でも、さすが老舗和紙屋さん。
用意されたDVDも英語バージョンと日本語バージョンがあったし、POPも英語の物が多かったし、指導してくださる先生というか、匠っぽい方も英語混じりにレクチャーしてくれます。
ノリもよくて、「こりゃ、外国人も喜ぶわぁ」とオモテナシ精神を100%出してくれます。
DVDから始まる紙漉き体験
いよいよ時間になり、体験が始まるのですが、その前にDVDタイム。
小津和紙さんは3階まで紙ギャラリーなどがある大きなお店なんですが、2階のプライベートルームみたいなところで、日本の伝統工芸である紙漉きの歴史とか、本来のやり方を記録したDVDを見せてくれます。
大体15分くらいかな?
DVDが終わると、待たせることなく工房に呼ばれて、荷物を置いてエプロンを掛けて、いよいよ紙漉き体験の開始。
本来和紙作りは植物の皮を剥いで、川の水にさらして……という所から始まりますが、一般人は『紙漉き』からできれば十分。
始めに番頭さんみたいな先生が英語混じりにやり方を説明してくれ、いよいよ本番です。
チャレンジできる回数は2回まで。
それでできなかったら、先生と一緒に紙を漉くことになるらしく、私としては「失敗して先生に手伝ってもらって漉いた方が、イイ紙ができるじゃん」なんて思っていたら、一回で成功。
友人を含む他の人達は2回とも失敗して、最終的に3回目で先生に手伝ってもらっていました。
たぶん私のような小狡さと度胸がないと難しいようですね
これは友人が紙すきしている動画。
先生の真似をしていても、段々と紙がよれて剥がれてくるのがわかるんじゃないかななと思います。
とはいえ、私だって器用な人間というわけではなく、たんなる度胸と運で動いているため、紙の厚さが均等ではないのがおわかりいただけるでしょうか……。
先生と一緒に作った方が絶対いい和紙になると思う……
そして、午前と午後の最後の部はデザイン和紙という、和紙の中に色つきの和紙を入れてデザイン紙にできる体験『も』できるので、私はパーソナルカラーの紫と黄色の和紙を大量に選択。
選んだ飾り紙を、自分で漉いた和紙の上に乗せて……。
おかしい。
私がイメージしていたデザインはこうだったのに……。
何をまかり間違ったら、こうなってしまったんでしょうか……。
「これもまた一興だよ……」と友人が慰めてくれたので、そう思うことにした……。
その後、カラー和紙を乗せた部分にさらに和紙をちょっと乗せて、いよいよ乾燥へ。
張り付けていた巻き簀を剥がす作業も一騒動。
ここで失敗するとまたやり直しかと思うと、さきほどの勢いがなくなり、匠の先生に「和紙乾いちゃったよW」と笑われる始末。
どうにか剥がしたら、今度は業務用掃除機を改良した物で、水気の吸い取り。
この水の吸い取りが意外と重くて、一労働。
その後、ホットプレートのような鉄板に貼り付けて、刷毛で空気を抜いたら乾燥待ち。
そうして出来上がったのが……案の定ムラになった和紙(苦笑)
もう、これもデザインだよと匠の先生に慰められ、あとは、印鑑なんかを押してクリアファイルをもらえるので、そこに入れて完成。
いいんです。
紙を漉く、和紙を作るという体験がしたかったんです。
非常に楽しい一時だったんです。
これで500円ぽっきりとはメチャクチャ安い。
所要時間は大体1時間~1時間半を見ておくと良いでしょう。
また行ってもいいし、外国人の友達ができて日本に来るとなったら、真っ先にここに連れてきてあげたいと思わせてくれるすごい良い体験でした!!
小津和紙さんは体験教室以外もギャラリーや休息室もあり
この小津和紙さん、体験工房の他にも、もちろん和紙とか紙関連の販売とかかしているんですが、3階にはギャラリーがあったり、2階には休憩所があったりと至れり尽くせり。
工房以外での撮影は禁止なので、ぜひ、紙漉き体験ついでに色々見て回ると、半日くらいは楽しめるんじゃないかなと思います。
因みに、お土産の値段帯も興奮するくらいお手軽価格で、文具系を見るとつい買ってしまうタイプの人間にとっては危険でした(笑)
私は福袋セットみたいなのを1000円で買って(残り1つのところを取り置きしておいてもらった)、あと、竹でできたしおりを買ってみたりと。
この写真右側の、竹でできたしおりも400円でおつりが来るので、お土産としては最高。
自分用にも買いやすい!
小津和紙さん、東京に来たらはずせないスポットです!!
『小津和紙』店舗詳細情報
店名 | 小津和紙 |
住所 | 東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル |
電話番号 | 03-3662-1184 |
営業時間 | 月曜日〜土曜日 10:00〜18:00 |
入場料 | 入場料はありませんが、和紙作り体験は費用が必要。 和紙 500円(税込)/デザイン和紙 800円 |
定休日 | 日曜日・年末年始 |
最寄り駅 | JR総武線快速 新日本橋駅 5番出口より徒歩2分 東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅 A5番出口より徒歩7分 東京メトロ日比谷線 小伝馬町駅 3番出口より徒歩5分 |
駐車場 | なし |
店舗URL | 小津和紙 館山市サイト |
店名 | 和彩酒蔵 だるま 八重洲地下街 |
住所 | 東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街北1号 |
電話番号 | 03-3272-7707 |
営業時間 | 月~金/11:00~21:00(L.O.20:15) 土・日・祝/11:00~19:00(L.O.18:15) |
ランチ | あり |
定休日 | 不明 |
最寄り駅 | 東京駅 |
駐車場 | なし |
店舗URL | 和彩酒蔵 だるま 八重洲地下街 |
東京では色々遊べる上に、お安いスポットを行きまくってる私。
他のオススメ処は『浅草アメシン』の飴細工体験。
無料で楽しめる目黒『目黒寄生虫館』等など!!
色々体験スポットを紹介していますので、「千葉・東京で遊ぼうかな~」と考えている方は、是非他の記事もご覧ください!!
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