私結構平安時代の話が好きなんですよ。
で、夢枕獏先生の陰陽師とかかなり愛読しているんですが、その中に度々出てくる『マクワウリ』ってのが気になって気になって……。
そんなマクワウリ。
現代でも食べられるようなので、
食べたいな~
食べたいな~
と、願っていたら、なんとフォロワーさんからマクワウリが送られてきましたので、古(いにしえ)のスイカなる、マクワウリについてめっちゃ詳しくお伝えします!!
マクワウリとは?
マクワウリは、メロンの仲間で、日本でも古くから栽培されてきた果物。
その歴史は古く、日本に伝わったのはなんと3世紀頃と言われていて、万葉集にも載ってるほど!!
メロンの元祖は北アフリカや中東で誕生したらしいんですが、それが西側諸国に行った物が『メロン』。
東側諸国に行った物が『ウリ』と呼ばれるようになったそうで、古来日本では『ウリ』と言われれば、このマクワウリをさします。
ってか、昭和中期くらいまで、このマクワウリの事を「メロン」と呼んでいました。
国語の古文で悩んでる学生たちよ!
ウリって書いてあったら、マクワウリの事だと思えよ!!
なぜマクワウリはメロンに取って変わられたのか?
ちょっと小難しい話になりますが、このマクワウリ。
現代では全然見かけず、マクワウリはメロンに取って変わられています。
1つは栽培の難しさ。
マクワウリは、他のメロンと比べて病害虫に弱く、栽培には手間がかかります。
また、収穫時期が短く、大量生産が難しいという点も、市場に出回る量が限られている一因です。
私も頂いた種からマクワウリを栽培しようとしたのですが、全部虫に食べられました……。
さらに、現代では、甘みが強く、香りが豊かで、より濃厚な味わいのメロンが好まれるため、あまりマクワウリを流通させる意味がなくなってしまいました。
というわけで、「育てるのが大変」「収穫時期が短い」「メロンの方が甘い」という理由で、メロンに取って変わられてしまったのです……。
マクワウリを食べよう!!
というわけで、手に入りにくいマクワウリですが、場所によってはシーズンになると手に入るようで、フォロワーさんからマクワウリを頂くことができました!!
写真で見ると大きなレモンみたいに見えますが、手の平サイズの黄色いメロンみたいな形です。
物によって、縞があったりなかったりするので、わかりにくいのですが全部マクワウリです。
マクワウリの食べ方
マクワウリの食べ方は超簡単。
- 冷蔵庫でよく冷やして(冷やした方が甘みが増す)
- 半分に切って(皮を剥きたければ薄いので剥いてもOK)
- 種を取って食べます
因みに、種の周りが一番甘いので、甘みを足したい場合は種を捨てずにザルに入れて、種の周りを漉して汁をかけて食べましょう!!
保存したいときは?
もしたくさんマクワウリを頂いて食べきれないときは、
熟していないとき→風通しのいい常温の場所に置きます。(冷蔵庫には入れない)
甘い匂いが出てきたら完熟のサイン。
熟しているとき→冷蔵庫で保存。カットした場合はジップロックに入れて冷凍保存もOK!
冷蔵庫の場合は2~3日。冷凍保存の場合は1ヶ月以内に食べるようにしましょう。
マクワウリの味
マクワウリ、甘みが少なくメロンに取って変わられたと言われていますが、切った段階で凄い甘いメロンの香りがしてイイ♡
食べると……
メロンの香りはあるんですが、甘みは控えめ。
でも、さっぱりとした甘さで、メロンのあの舌がしびれるような甘さが苦手な私には『メロンより美味い!!』と最高にイイお味。
例えるならキュウリと、あまり熟していないメロンを足して割ったような味。
ただ、みずみずしいし、歯応えも良くて、平安時代の人が水分補給にスイカのようにシャクシャク食べていたのも凄い分かります。
私は舌が平安時代なのか、正直メロンよりマクワウリの方が好きです
マクワウリの旬は?
マクワウリの旬は夏。7月~9月ですが、昨今の温暖化でちょっとズレが生じているかも。
でも、果皮の黄色が濃く、果梗元の周囲に輪が入っているのがおいしく熟したサインですので、すぐに食べる場合はヘタのところがモコっとなっているものを選びましょう!!
あと、熟すと甘いメロンのような香りが出てくるよ!!
マクワウリはどこで買える?
マクワウリは道の駅で買えることも。
でも、あまり流通しないため、楽天などで予約販売しているのを注文するのもあり。
ともかく手に入りにくいのが残念っ!!
まとめ:マクワウリはもっと流通して欲しい!!
今ではあまり流通していないマクワウリですが、本当に爽やかな甘みが美味しくて、何個でも食べられそうなくらい美味しいので、私的にはどんどん流通してほしいくらい。
ウリハムシがいなければ、毎年マクワウリを栽培したいくらい
もし、道の駅などで見つけたら是非、買って、食べてみてください!!
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