ナマコが苦手な人は多いかと思いますが、あれ、ビジュアルを気にしなければ結構美味しいと思うんですよ。
特に、生臭さがなければ。
そう、ナマコの生臭さを無にして美味しく食べられる方法が解ったんですよ。
それが、「ナマコをしゃぶしゃぶ」にして食べる事。
ナマコの名産地である能登では、ご当地鍋的なポジションで食べられているそうで、「ナマコの食感は好きだけど、あの生臭さは少し苦手」な私としては、食べない理由はなし。
というわけで、ナマコのしゃぶしゃぶを作ってみたので、ナマコの捌き方と合わせて、レポしていきたいと思います!!
ナマコとは?
これがなくては始まらないのが「ナマコ」。
見た目とは裏腹に「危機を察知すると内臓を吐き出す」「内臓を吐き出しても3ヶ月くらいで元に戻る」「海底に積もった有機物(用は魚の死体の破片など)を食べている」という、大変明瞭会計な生き物。
ええ、よく考えたら海のミミズみたいな生き物ですが、古くからナマコは漢方薬として珍重されてきた、由緒ある食物です。
滋養強壮・美肌効果と、ぜひ食べたい一品。
そんなナマコを前にして一番に悩むのが、どう捌いたらいいのか……。
ええ、お伝えしましょう。
ナマコの捌き方
まずはナマコを洗います。
売っているナマコは、高圧洗浄などでキレイにされているとは思いますが、基本的に海底にいるナマコの表面は非常に汚れています。
以前、たまたま釣りをしているときにナマコを釣り上げてしまい、天然物のナマコを捌くことになったのですが、(漁師さんに許可はもらっています)激落ち君3個使ってもまだ薄汚れてましたからね。
売っているナマコなら、流水で良く洗えばOK。
よく洗ったら、ナマコの両サイドにある口と肛門を切り落とします。
硬い両サイドの穴を切ったら、ひっくり返して、お腹側から縦に切り込みを入れます。
この時、完全に縦半分に切ってしまうと後々の作業がし辛くなるので、背中側は残して、切り開く様にしましょう。
切り開くと、中にワタ(内臓)が入っているのですが(場合によっては吐き出してしまっているケースも)これは「コノワタ」と言って、珍味になるので、良く洗って、中の砂などの汚れを包丁で絞り出したら、塩をかけて一晩放置、翌日チュルリと食べても良いでしょう。
ナマコ本体には、まだ白い筋がついていると思いますが、これは結構硬いので、爪先や毛抜きなどで取るようにしましょう。 最後に多めの塩を振って、軽く洗って、軽く流せば下準備の完成!!
ナマコは塩をかけると水分が抜けて、いつまでもヌルヌルしていますが、このヌルヌルはコラーゲンだそうで、問題なし!!
必要以上に洗いすぎても勿体ないので、ほどほどに洗って完了としましょう。
ナマコしゃぶしゃぶの作り方
ナマコの下準備が終わったら、満を持してナマコのしゃぶしゃぶを作ります。
①ナマコを食べやすい大きさに切ります。
私は大体、これを半分に切って、細長くできる限り薄切りにしました。
厚くても火を通せばナマコは柔らかくなるのですが、やっぱり歯ごたえがあるので、食べやすいよう薄めに……。
②だし汁をお鍋に入れて、好きな野菜をしゃぶしゃぶしやすい大きさに切ったら完成。
今回は、もやしとカブとカブの葉。
あと、木綿豆腐も入れました。
ついでに、半分の量のナマコをナマコ酢に。
たった2項目で説明が終わったレシピですが、しゃぶしゃぶなんてそんな物。
あとは、ポン酢を用意して、宴会といきましょう。
ナマコしゃぶしゃぶの感想
生のままでもOKなナマコをしゃぶしゃぶにするという、贅沢をいざ……。
ナマコはヌルヌルしているので、しっかりと箸で掴んだら、「しゃぶしゃぶしゃぶ」の3シャブくらいで引き上げてOK。
ポン酢をつけて召し上がりましょう。
そのお味は……。
ナマコ酢よりも食べやすい!!
火を軽く通す事でナマコ独特の生臭さが和らぎ、歯ごたえも「ゴリゴリ」から「コリコリ」という、丁度良い歯ごたえに……。
ナマコは風味が強いので、野菜と一緒に食べても負けることもなく、メチャクチャ美味しい。
正直生で食べることしか知らなかった私は、ナマコに申し訳ないことをしてしまったとすら思えてくる。
ナマコのしゃぶしゃぶ。 侮るべからず。
ナマコ嫌いの人も試してみる価値はあり!!
因みに、「ゴッコ」という珍しい魚もお鍋にするとすごく美味しいのですが、これもヌルヌル系(笑)
ヌルヌル系はきっと、お鍋にすると美味しいんですね!!
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