私は普段、こんなブログを書いたり、仕事でWEB記事書いたり、小説書いたり、イラストを描いたりと、アグレッシブさからかなり遠く離れた生活をしているんですが、週に3回くらいガチの卓球に行ったりするんですよ。
そこの卓球チームの監督の年齢は71歳(2019年現在)。
たぶんそろそろCloud(クラウド)に上って、iPad位牌とか、墓石とかってデバイスにダウンロードされる存在になるかと思うんですが、そのタイミングが卓球時とかだと困る。
非常に困る。
そんな思いもあって、そしてあと、卓球チームのリーダということもあるし……という消極的な責任感もあって、普通救命講習に行ってくることにしました。
普通救命講習に申し込んだものの、当日どんなことをするか心配だ。
普通救命って気になるけど、種類がいくつかあるようでどれに申し込んだらわからない。
講習って、もしかして「誰か~人が倒れてまぁ~す」って一人芝居する……?
そんな心配がある方が、ちょっとでも内容を知ってもらって、安心して(もしくは覚悟して)講座に行けるように、当日どんなことをしたのかをお伝えします!!
普通救命講習とは?
まずは普通救命講習とはなんじゃろか……というところなんですが、各市町村の消防署などでひらかれている「人が目の前で倒れてしまったときに、心臓マッサージやAEDを行う際のスキル取得」を目的とした講習。
車の免許を取った人だとわかるかもしれませんが、人が倒れているときは「救急車を呼び」「意識の確認をして」「心臓が止まっていたら心臓マッサージをする(もしくは人工呼吸も)」という一連の行動をとることが推奨されているんですけど、その練習+AEDの使い方を教えてもらう講座だと思ってください。
因みに3時間の講習を終えると、修了証がもらえます。
そして、似たような名前の物に「赤十字救急法基礎講習」とかありますが、そちらは日本赤十字社での講習のものです。
内容はほぼ同じで、効力もほぼ同じだそうです。
あと、赤十字救急法基礎講習は1000円くらい受講料がかかるそうですが、普通救命講習は大抵の市町村で無料です。
「上級救命講習」とか(子供の救命救急法やケガの応急手当の方法などを学ぶ)色々あるようですが、「とりあえず、イザって時に心臓マッサージとAEDが使えるようになりたい」と思っている方や、「救命系を学んでみたいが、何からやったらいいのかわからない」という場合は、この普通救命講習からやってみればよいかと思います。
救命講習の流れ
というわけで、私が救命講習を受けた時の流れ&内容をお伝えします。
小心者の私は本番の内容を予め知っておきたい派なので、同じく小心者の勇者がいたら読んで、安心してね
申し込み方法
自分が住んでいる市町村の消防署の「受け付け用の」電話番号を調べて問い合わせてみるか、「普通救命講習」「自分が住んでいる市町村」「申し込み」でGoogle検索して、自分の都合の良い日にちに講習がやっていたら申し込みましょう。
私が住んでいる市では、各消防署で月一でやっていたので、たぶんどこも同じような感じではないかと。
因みに「短時間講習」といって、WEBであらかじめ講習を見て、「見たよ」という証明書を印刷し、当日実技だけ1時間半ほどやって帰る……という制度もあるようなのですが、私が行ったところでは誰もその制度を利用していないようだったし、そもそも影に埋もれた制度のようなのでわかりません。
短時間で済ませたいと思う方は、直接消防署に聞いてみた方が良いでしょう。
当日の流れ
当日。
私が申し込みを入れた防署は車OKだったので車で行くも、駐車場がわからず受付にいた消防員に尋ねると、超絶爽やかイケメンの若い消防隊員が「こちらで大丈夫ですよ!!」と誘導してくれ、久々に三次元にときめいた。
消防署に「前向きな理由で」行くチャンスがあると、こうしたちょっといいことが待っているかもしれない
その後、複数名のイケメン消防隊員に場所を訪ねつつ講義室らしきところに到着。
受付で、名前と生年月日を告げて中に入ると、私を含め20人ほどの受講者がいて、その人数の多さにちょっとびっくり。
半数は会社(建設業や保育士さん)の業務の一環で参加しているようでしたが、半数は個人で来ているようで、年齢層は30代前半~60代前半と幅広く、男女比は男:女=3:1くらいでした。
講義室を半分にして、前と後ろにクッションマットを敷いて、そこに10人づつの2班を作る感じで別れて、いよいよ講習スタート。
初めの1時間はDVDタイム
初めはプロジェクターで「緊急時に救命行為を行う大切さ」「AEDの重要性」「躊躇わず助けに行け」といったことをドラマチックに演出したDVDを観ます。
免許の更新や免許の取得時に見る、再現VTRを想像してもらえるとたぶん近いと思います。
残りはの時間はいよいよ実習タイム
1時間ほどDVDを観たら、班ごとに実習タイム。
受付にいたような若い消防隊員ではなく、熟練の、消防隊員になって酸いも甘いも知り切ったような、オジサマ消防隊員が講師。
ちなみに、講習は椅子に座ることもないし、あっちこっち動き回るし、人形に心臓マッサージしたりするので、スカートはNG(申し込みサイトにも書いてあった)。
初めに講師が小話を挟みつつ、倒れている人がいたときどのような動きをすると良いか……というデモンストレーションを行います。
そして……案の定、最も私が恐れていた一人芝居を私も行うことになります。
「傷病者発見! 救急車をお願いします。40代男性、意識なし!!」
などを大きな声で言い、取り囲むように見ている他の受講者を指さして、救急車の要請やAEDの要求などをするのですが……。
開き直っていて、心を無にして一人芝居をする私だったのですが、思わぬところに恥部。
丁度歯の矯正をしていたため……
ちょーぼーちゃ発見! てゆーてゆーちゃをおねがいしましゅ!!
と、めっちゃカミカミに(苦笑)
因みに興味がある方は大人の歯科矯正記事もご覧ください……
ですが、講師の人たちは慣れているのか気にした風でも、やり直しと言われることもなく、声が小さい人でも、カミカミの人でもどんどん流れ作業のようにやっていくので、大丈夫。
一人芝居が終わったら、今度は心臓マッサージと人工呼吸の実践。
ここでも口に入れた矯正器が悪さをし、人工呼吸のための吐いた息が全部口の横から漏れていきます。
私に助けられた人は死ぬかもしれない
人工呼吸が駄々洩れでも、心臓マッサージが上手くできなくても、とりあえず形を覚えたらOK。
どんどん流れ作業でダミー人形が回され、ひとしきり心臓マッサージと人工呼吸を行っていきます。
あ、もちろん人工呼吸の練習時は、消毒&使い捨て人工呼吸マスクを使うので安心してください。
あと、人間の血液には10分ほどなら息を吸わなくても大丈夫なくらいの酸素が蓄えられているそうなので、基本「心臓マッサージさえしてればどうにかなる」と思っていて大丈夫だそうです。
AEDの練習も
心臓マッサージの講習後は10分ほどの休憩を挟み、いよいよAEDの模擬練習。
練習用のAEDを使い、どんなことをするのか……ということを勉強するのですが、ここでも一人芝居発生。
まず、AEDを持ってくるところから始めるので、AEDの請求を見ている他の受講者にお願いして、その人にも一人芝居で持ってきてもらいます。
その間再び心臓マッサージと人工呼吸。
それから電源をつけたり、AEDパットをつけて、AEDが「離れてください」と静かに言ったら、私が数倍の声量で「離れてください!!」と繰り返し、AEDが「心音確認できず、充電します」と言い出したら再び心臓マッサージと人工呼吸をして……というのを、3分間続けて終了。
意外と大変そうでも、3分、わけが分からずやっているので、あっという間です。
最後にハイムリック法の練習
人数がそこまで多くなく、時間も余った場合、最後に喉にモノを詰まらせたときの対処法も教えてもらえます。
チョークサインや、息が詰まっている人の後ろに回って、みぞおちを突き上げる「ハイムリック法」の練習も、口の中に丸めた綿が入った人形が回ってきて、実践します。
因みに、ここでも私はうまくみぞおちに拳を当てられず、人形のあばらをメキメキと押すだけで口から綿を出すことができませんでした……。
それでもOKもらえます……。
修了証をもらって終了
そうこうして3時間の講習が終わり、講師が「何か質問ありますか?」と言って、特になければそれで終了。
名前を呼ばれ、恐らく前日から作ってあったと思われる、普通救命講習修了証をもらって解散です。
特に何の効力もなく、国家資格でも民間資格でもないのですが、持っているとちょっと勇気が湧く……かもしれません。
講習は3年毎に
こうして3時間かけて得た修了証ですが、救命のやり方や情報は日々変化します。
よく考えるとAEDが普及したのだってごく最近ですし、大体3年おきに普通救命講習は受けに行くことが推奨されているので、復讐を兼ねて行く方がいいでしょう。
私も、矯正器がない状態でまたいつか受けに行きたいと思います。
あとAmazonでもAED売っているので、お金に余裕がある人は家に一つあると安心かもしれません(値段……)
この記事で紹介した講習の内容は、私が行ったところの消防署での講習内容なので、やり方などはもしかしたら他の消防署や講師によって多少異なると思いますが、もし「救命講習気になるけど、一人芝居やるなら恥ずかしいし……」という人がいたら、ここを読んで「一人芝居やるけど、結構流してやるし、あっという間に終わるんだ」と思って、行ってみてください!!
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