ヘアドネって知ってますか?
ヘアドネーションの略で、主にガン治療などで髪の毛がなくなってしまった子どものカツラ用の毛として、自分の髪を寄付することを言います。
もちろん、提供業者によっては大人用のカツラとして使われることもあるんですが、私がざっと調べた中ではメインは子ども用でした
人工毛に比べて、人毛は丈夫で人工毛に比べてすぐに絡んだり、ビロビロになったりしにくく、ナチュラルなので「カツラつけてますぅ」という浮き方もしないしで、病気になって髪の毛がなくなった……と気になる子にはそちらのほうがおすすめ。
ドンキや100均のカツラに比べたら5000倍ナチュラルです
そんなカツラを作る為に、ヘアドネーション……略してヘアドネという髪の毛の寄付が必要だと知り、私も挑戦してみることにしました。
ヘアドネの条件
31㎝以上の髪で、酷い傷みがなければ何色でも、パーマでも、白髪でもOK
条件、すっごく簡単ですよね
ただし、31㎝の髪を提供するということは、切ったときにショートにするとしても自分の髪として必要な分+ゴムで縛れる部分の長さが必要なので、目安としては顎下から31㎝以上の髪の長さがあれば大丈夫ということ。
私はなんとなく『胸より下まで伸びたらOKかな』と思っていたんですが、切る前には一度美容院でしっかり長さを測ってもらった方がよいです。
ちなみに、カツラを作る場合1本の髪を2つに折って差し込むため、31㎝の髪を送っても出来上がるのは長さ15㎝ほどのショートカットのカツラになります。
長ければ長いほど助かるというのはこういうこと。
とはいえ、あんまり長くても他の髪との兼ね合いの関係で切ることもあるため、50㎝以上の髪を受け付けていない場所もあります。
ほどほどの長さの髪をコンスタントに送ってあげた方がよいのかな……と勝手に思ってます。
私がヘアドネしようと思ったきっかけ
ちなみに世界一どうでもよい情報だと思いますが、私がヘアドネしようと思ったきっかけは、ブリーチ剤にメチャクチャ強くて、金髪ロングにしていても毛先が傷まない毛質だったため「ギャルっ子とかで髪の毛なくなっちゃって、金髪のウィッグ欲している子もいるかもしれない」と思ったから。
ですが…………。
カツラ1つ作るのに2~30人くらいの髪の毛が必要らしく、しかも一度ブリーチをして改めて自然な黒に染めていくので、私の髪の色が金だろうが黒だろうが赤だろうが全く関係なかったというオチ!!
必要なことは長さと、ある程度傷みのない髪であるということでした……。
だからといって寄付しないことはなかったので、ご安心を(苦笑)
ショートから31㎝以上伸びるにはどれくらいの期間が必要?
元々ショートが好きな私。
髪を伸ばす前は顎くらいのショートボブ。
これが2020年の9月。
そして、ようやく胸の下くらいまでの長さになったのが2023年の2月!!
ボブからギリギリの31㎝の髪が取れるようになるまで、約2年と半年!!!!
さすがに毛先は傷むし、髪は重いし、邪魔出しで正直「がまんできな~~~い!!」という状態で切りに行きました💧
髪が伸びる平均の早さは1ヶ月で1cm、1年で12cm程なので、31cm以上となると2年~3年かかる計算になるから、これでも私は早かった方。
無理せず伸ばして「あ、切るかな~」って時に寄付できるくらいが一番精神的に良いかと思います。
ヘアドネ用に髪を伸ばす際には「髪をすかないように!」
無理せず伸ばすのがベストなんですが、髪が多い人って伸ばす際に髪が重くならないようにすくじゃないですか。
私も三つ編みにすると「しめ縄?」って言われる位髪が多くて太いので、いつもなら髪を伸ばす際はある程度すいてもらうんですが、それをすると……提供できる31㎝以上の髪が減ってしまう計算になります。
なので、ドーンとそのまま伸ばすしかないため、髪が多い人とかは我慢我慢で伸ばしていきましょう💧
できる限りケアもしていくとヨシ
元々髪が丈夫で、ブリーチしても平気な自信があったんですが、見ての通り……さすがに胸くらいまで髪を伸ばしたら傷んでしまいました💧
これくらいの傷みでも大丈夫だそうですが、できれば健康な状態の髪に越したことはないので、ヘアケア用のオイルを安くてもよいので使うとよし。
お風呂後に使うだけでも全然違うので(私は前半やらなかった……)、伸ばす場合はぜひヘアオイルだけでも使ってみましょう。
あと、しっかり乾かして寝ることも大切。
クッソ電気代がかかって、政府にメチャクチャ腹をたてましたが(苦笑)生乾きだと、長いから臭くなったりしますし、何より傷みます……。
ちょっと電気代の問題もありますが、ヘアドネする場合は「ドライヤーも必須になる」という覚悟をした方が良いかと思います……。
ヘアドネ用に髪を切る時に注意して欲しいこと
ドネーションの業者と提携しているヘアサロンなら問題ないんですが、そうじゃない美容院で切る場合は予約の時点で「ヘアドネ用に切ります」と必ず伝えておきましょう。
なぜかというと、まず『ドネーション用の髪は乾いた状態じゃないと提供できない』から。
濡れていると髪にカビが生えて使えなくなってしまうため、前日に頭を洗って翌日『必ず』乾いた状態切ってもらうようにしましょう。
そしてドネーション用にと言えば、髪をいくつかの束にして切ってもらえます。
ただ切った髪を集めた状態では受け取りしてもらえないので、ドネーション用に髪を切る場合は、必ず美容院でドネーションをしたいけど対応できるかどうかを確認し、ドネーション用に切ってもらいましょう。
あと、髪の長さも確認してもらえるので、伝えることが大切!!
ちなみに、2年半延ばして切った髪がこちら。
私自体は、美容師が髪の長さが足りなくなることを懸念して、ギリギリまで切ったので刈り上げになりました(笑)
あとは、切った髪はビニール袋かジップロックに入れてドネーションをやっている業者さんに送りましょう。
髪の毛の寄付先
ヘアドネーションをやっている業者さんはいくつかあるようなのですが、メジャー処だと……
Japan Hair Donation & Charity(JHD&C)さんと、HEROヘアドネーションプロジェクトがあります。
どちらでも良かったんですが、今回はJHD&Cに寄付させていただくことにしました。
やり方は、束ねて切ってもらった髪をビニール袋かジップロックに入れて、それをレターパックか宅急便コンパクトにて発送。
デジタル受領証のダウンロードは追跡番号がないと落とせませんし、郵便事故が起こった場合せっかくの2~3年間の我慢が無駄になってしまうので、レターパックか宅急便コンパクトがオススメです。
その他注意事項などは各寄付先の指示に従って送ればOK!!
無理することはないけど「どうせ切るなら」寄付はあり!!
送って大体3週間くらいすると、Japan Hair Donation & Charity(JHD&C)さんの場合、追跡番号を入れるとデジタル受領書が落とせるようになります。
(HEROヘアドネーションプロジェクトさんの場合、トピックスに送ってくれた方の住所や名前が記載されます(もちろん匿名可能))
これで2年半のヘアドネ経験が終わった……という感じですが、人間が髪を伸ばせる期間を考えると、どんなに頑張っても、一生に提供できる髪って回数が限られてくると思います。
なので、特に支障がない場合は1生に1回くらいはヘアドネしてみてもよいかなと。
敵はドライヤー時の電気代です!!
「ヘアドネ」で検索すると「迷惑」「無駄」「偽善」なんて言葉も出てきますが、別に無理してやれと言うわけでもなく、偽善だというなら何が善と言えるのかというもんですし、私だったら髪がなくなったら誰とも会いたくないし悲しいので、迷惑だったり無駄という事はないと思います。
「他人の髪の毛なんて気持ち悪い」と思う子どもは使わなければ良いだけなので、必要としている子に必要としている物が行き渡るようになるのがベストなんじゃないかな~と。
そして元々長い方が切る場合は、せっかくなので寄付してみるならなおヨシ。
『髪の毛を伸ばすだけで寄付ができる』なんて、なかなかない体験、してみてはいかがでしょうか。
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