現在、他のお仕事が多くなってしまい、活動はしていないのですが、キャッチコピーでお仕事をしていたことがあったので、今回は「キャッチコピーの作り方」的なことをお伝えしまいと思います。
ただし、私はキャッチコピー作成ノウハウについても、独学なので、本場の方からしたら「ちょっとちがうよそれ」みたいなことがあるかと思いますが、ご了承を。
キャッチコピーとは?
- 「そうだ 京都へ行こう」(JR東海)
- 「Inspire the Next」(日立)
- 「わたしらしくをあたらしく」(ルミネ)
これらの文字を一度は見たことがあると思います。
一瞬で「あ、この会社」「あ、この宣伝」とわかるような、人の目や心を引くための宣伝文句。
もちろん、このようにワンセンテンスで作る単文の文句もキャッチコピーですが、「英語が苦手だったあの子が、たった3ヶ月でネイティブと話せるようになった方法」のような、長めの宣伝文句もキャッチコピーです。
メインとサブ
企業キャッチコピーのように、ワンセンテンスで終わるような、短い物だと「メインとサブ」に分けて考えることもないのだが、よく依頼で来たケースは「人目を引くためのメインキャッチ」+「内容を説明するサブキャッチ」のケースが多かった。
例えると……
- 何度も剥がせるメモがある あなたの事務生活を少し豊にするポストイットという文具
- そろばんよりも速い計算力 10ケタの計算でも1秒で答えるポケット機械
というような、メインキャッチ サブキャッチ というようなキャッチコピーの作り方。
因みに、上はポストイット、下は計算機のキャッチコピー。
目の前にあったので作ってみました。
メインとサブに分ける利点は、短い文章でないと、人の目は一瞬で読み込まないのですが、それだけでは説得力に欠けるときや、もっと購買意欲を出したいなんて時にこの手法を使うのです。
作る側としては、分量が増えて大変そうですが、むしろ「10文字以内に全ての言葉を凝縮せよ」というミッションより楽なんです。
昔、上司が「頭の良い奴の演説は短い。なぜなら言いたいこと・伝えたいことを短くまとめる方が大変だからだ」なんて言っていたことがあったのですが、たぶん本当です。
話の短い校長の方が好かれるのと同じです。
キャッチコピー作りのコツ
「○○を作ったけど、宣伝文句は欲しい。けど、依頼するほどではないしなぁ……」という時に、自分でキャッチコピーを作るコツをちょっとお伝えします。
1:ターゲットを考える。
もしクレープのキャッチコピーを作るとしたら……
- 女性向けなら「ゆるふわクリームが新しい♪」
- 男性向けなら「今時は食べても恥ずかしくない! メンズが食べても美味しい食事系クレープ」
- ファミリー向けなら「お孫さんからご年配の方まで。食べて安心、美味しいクレープ」
等、その層にあった言い回しをすると、目を引いてもらえるチャンスが増えます。
因みに女性向けはなぜか「時短」「ゆるふわ」「艶シンプル」など、短縮された言葉が好まれ。
男性向けはなぜか「時代の風が囁いている」など、中二病的なのが好まれるそうです。
……男性向けぇ……。
2:デメリットをメリットに言い換える。
短所を長所に言い換えるのもキャッチコピーだと思っています。
例えば、1コマの時間が長い塾が、長時間指導で新入生が少ない……なんて悩みがある場合、こう言い換えることができます。
『時間無制限指導』
『わかるまで絶対に見捨てません』
なんとなく「あ、凄い熱心に教えてくれるんだ」と、逆に長時間指導がメリットになり、希望する生徒が増えそうじゃないですか?
3:具体性を持たそう。
人間は具体的な数字に弱いです。
「前より断然早い」
と言われるより、
「3倍速い」
って言われた方が、説得力があるでしょう。ねぇ? 赤いザク。
4:人間は面倒くさがりだと知る
残念ながら、人間はとても面倒くさがり。
面倒くさがりが高じて、文明はここまで栄えました。
ですので、キャッチコピーを作るときも、
「3年間勉強をした私が教える○○のノウハウ!!」
なんてのよりも、
「寝ながら聞くだけで覚えられる○○」
なんてほうが人は興味を持ってくれます。
他にもいくつかポイントがあるのですが、大体こんな感じです。
キャッチコピー技法
キャッチコピーと一言にいっても、技法があります。
例えば、手っ取り早く人の興味を引ける「倒置法」。
「君と見る夢は、新幹線の中だった」
という言葉を倒置して
「新幹線の中だった。君と見る夢は」
だと、ちょっと、新幹線のキャッチっぽくなるきがしませんか?
ほかにも、不安を煽る方法もあります。
「8割の学生が間違える、受験のポイントを教えます」
なんて言われたら「え、私も間違えちゃうかも」なんて思って、そのポイントを知りたくなる……なんてこともあります。
このように、キャッチコピー作成には、技法がいくつかあったりします。
そんな技法を知りたい場合は、本を1冊買うと大体わかるので、おすすめです。
私は「売り上げがドカンとあがる キャッチコピーの作り方」なんて本を1冊持って、ちょこっと勉強しました。
キャッチコピー作成に必要なことは?
たくさんの語彙と少々の心理学
国語力より語彙力だと思います。
アレですよ、「アナタが好きです」という言葉を、「月が綺麗ですね」と言い換えて好きだと伝えるのが、キャッチコピーだと思っています。
そのためにはまず、言葉を知らないと何にも言い換えることが出来ません。
本をたくさん読んでください。
どの本が良いとかはなくて、自分が好きな本を片っ端から読んでいけばいいと思います。
ウチの旦那は語彙が少なく、上司や私に「喧嘩売ってんの?」と言われることもしばしば。
「物も言いようで角が立つ」なんてこともあるので、語彙はあって損はしないと思います。
アドリブが苦手な私は、トークになると「マジで?」「ヤベエ」「すげえ」しか言わなくなりますがね
あと、心理学は「人がどんなことに興味を引くか」「不安を煽るパターンのほうがイイ内容か」なんてのを判断するために、ちょっと知っておくといいかなという所です。
それも、本を1冊読んでおけば、たぶん大丈夫かと思います。
因みに文章系で仕事をする場合、ATOKを使うと便利です。
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