『うちのツレがうつになりまして』ってドラマ、あったと思うんですが、まあ人間だもん。
嫌なことが許容量オーバーなくらい続けば鬱にもなりますよ。
ですが、実は犬や猫、鳥など、鳥類哺乳類はうつ病になることが知られていて、そんなうつ病に……うちの猫がなっちゃいました(汗
きっかけは姉さん猫の死
私は猫神様に呪われている見守られているのか、やたらと猫を保護することが多いんですよ。
結婚して新居に引っ越してすぐ位の夏、旦那と「この町のことはまだよくわからないから」と、夜の散策に出た帰り、1匹の鼻かぜをひいた子猫を拾ったんですが、それが『マキ』。
当初は貰い手を探そうと思っていたのですが、今まで『自分で保護した』犬猫を飼ったことのなかった旦那が、「せっかく拾ったんだし……」と必死の説得。
やむなく買うことになったその4年後。
再び旦那が実家近くの竹林から、「一人で箱に入って鳴いていたから……」と1匹の子猫を保護。
それが先の保護猫マキの妹分となる『レン』という猫です。
このマキとレン。
歳が近いからか、非常に仲が良く、だいたい常に一緒。
どうやら異種多頭飼いをして初めて知ったのですが、猫というのは1つ上の猫を姉さん分として、世話をされたり、したり、遊んだりと仲良くなるようで。
※例外はあります※
例えそれが、犬だったりしても、今度はレンが新米の子犬の姉さん分として常に面倒をみてあげていたので、飼い主が下手に手出しないほうが、皆仲良くなりやすいようです。
話は逸れましたが、そんなわけで、レンは妹分の犬の面倒をみたりしつつも、姉さん猫のマキと常に一緒にいたわけですが…………。
年と病と
どんなに頑張っていても、この世に存在するということはいつか滅びるというわけで、マキが14歳の時乳がんが発覚。
もちろん拾ってある程度した時に、避妊手術はしていたんですが、それでも一定の確率で乳がんになる子もいるらしく、「もはや交通事故に遭ったようなものだと……」と獣医に言われる状態。
しかも、この時点で原因不明の呼吸障害が出ていたので、もしかしたら肺にすでに移転している可能性も高く。
手術の際の麻酔に耐えきれる確率が非常に少ないからと、緩和ケアに移行。
とはいえ、ガン発覚から半年も経たないうちに病状が悪化して、俗にいう虹の橋というところへ一足先に逝ってしまいました。
妹猫ウツになる
そんなわけで、その後、マキの姉さん分である最長老猫が甲状腺機能亢進症で通院したりと、バタバタしたりしているうちに……。
レンの食欲がなくなり、痩せてきだしたことが気になるように……。
元々、10㎏近いオデブ猫で「ダイエットしろ」と言われていたので、「まぁ、痩せる分にはいいかぁ」なんて思っていたのですが、それにしては急激に痩せてきているし、そもそも食欲がなさそうなことが気になる。
姉さん猫の病気が発覚した矢先に、今度は妹猫もか……。
と、行きつけの病院に「今度はこの子の様子がおかしいんで……」と連れていき、血液検査やエコーをした結果……。
検査上、メチャクチャ元気ですね
と、さらりと回答。
内臓にも特に問題はなく、数値上は非常に健康体。
では、何が問題で食欲がなくなって、痩せてきてしまっているのかというと……。
姉さん猫がなくなってしまったので、ウツになってしまった可能性が高いですね
とのこと。
え? 猫でもウツになるの?
と、驚いた私ですが、そう言えば新米の子犬が来た時も、育児ストレスで円型ハゲが出来た猫だ。
そりゃ、仲良かった猫が死んでしまったら、ウツになるでしょうよ。
どうやら猫にはこうした鬱症状というのは多いらしく。
別の件で病院に行った時も、待合室に先住猫が亡くなってしまって、残された子がご飯を食べなくなって……と相談しに来た患者さんを見かけたほど。
友人に里子に出した猫も、その家に子どもが生まれて、何かがストレスだったのかウツになってお薬を飲んでいたことがあるという話も聞いた。
- 環境の変化
- 仲のよかった同居人(同居ペット)との別れ
などは特にウツ病の原因になりやすいそうです。
鳥なんかは結構メンヘラ気質なので、飼い主が変わると自分の毛を毟ってしまうなどとは聞いていたんですが、猫もなかなかに繊細な生き物。
意外と人間の方がふてぶてしい人が多いのかな……なんて、人間<動物な私は思っちゃいますが(苦笑)
猫も犬も人も鳥も、大体の生きとし生けるものは「感情」というものを持ち合わせた生命体なので、安易に捨てるとか、保健所に連れていくなんてことをしたら、いつか神様から一生切れ痔になる呪いでも受ければいいるんじゃないかなと思います。
猫のうつ病のお薬には……
そんなこんなで、うちの猫がうつ病になってしまったとわかったのですが、では、どう治療したらよいのか……。
人間だと、休息・睡眠・運動・バランスの良い食事がベストですが、我が家の猫はすべてを満たしているはず。
抗うつ剤とかももちろんあるのですが、できれば使いたくないな~と考えていたところ、動物病院の先生曰く
このくらいの症状でしたら、日にち薬が一番ですね
とのこと。
脱毛したり、吐いたり、下痢や便秘といった身体症状が出ているわけではなく、食欲がなくて痩せるという当たり前のこと(いや、当たり前ではないけど)
ならば、そっと見守ってあげるのがよいのではとのこと。
もちろん、これ以上どんどん痩せていくようなら薬を飲んだり、点滴をしたりが必要になるけど、それも猫にとってはストレスの一種になるので、できれば避けたいところ。
このくらいの症状でしたら、日にち薬が一番ですね
そう回答を得て、しばらく様子を見ること1か月。
しっかり、他の犬猫たちが様子を気にして、甘えさせてあげた結果、食欲は戻って、非常に良い状態へと戻りました。
多頭飼いではない場合、飼い主がその役目を背負わないといけないので、少々大変かもしれませんが、いずれ時が癒してくれることもあるので、良い病院を見つけてしっかり診察して「なんでもない」と出た場合は、ウツの可能性を考えてみると良いでしょう。
心配になったときは、猫飼い、犬飼の人に相談してみるのもあり!!
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