石垣島旅行のとんでも日記

ホテル

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石垣島旅行記

クリスマスが終わったらあっという間に年末ですね。

年末だからと言って何があるわけでもない私としては、そろそろ新婚旅行で行った石垣島の話でも書いてみようかと思います。

ただ、何が起こったのかはわかりませんが、旅行中撮った写真がヤシガニラーメンのチラシの写真くらいしか残っていないという体たらくなので、よそ様の素材写真などを使いつつあのときの話をエッセイ風に書いてみます。

結婚して3年。
老年になる犬の看病で行けずじまいだった新婚旅行に行くことになった。
場所は石垣島
日付は3月9日から二泊三日の予定。
あのときはあんなことになるとは思わなかった。
そのセリフがこんなに似合う新婚旅行もそうないであろう。

初日

1ヶ月前に生牡蠣に当たり、アナフィラキシーを起こし蕁麻疹が止まらなくなったため、蕁麻疹の薬を携え羽田空港へ。
そういえば、京都旅行の前も生牡蠣に当たりノロになった。

私はこの人生が終わって新しい肉体か、機械の体を手に入れるまで、二度と牡蠣を口にすることはないだろう。
那覇行きの飛行機にはマブヤーと呼ばれる戦隊ヒーローが描かれている。

マブヤー
phot by 琉神マブヤー2(ターチ)壁紙

大型飛行機にヒーローとは心強い。
そんな心強さは乗り換え地点の那覇空港で打ち砕かれた。

石垣島行きの飛行機はセスナかと思うほど小さく、マブヤーも描かれていない。
案の定揺れた。
天気がいいはずなのに乱気流が起こって、車で走っているときに段差を踏んだような感覚が何度も起こる。
着陸時には激しく機体が上下し、3つ先の席で赤んぼうが泣いた。
私は吐いた。

よぼよぼになって降りた石垣島の空港は小さく、滑走路のすぐ脇で真っ黒い牛が草を食っている光景を見て、アフリカの大地を連想してしまった。

ゾウ
地球の歩き方

初日は夕方近くに石垣島に到着したので、レンタカーを借り、ホテルに荷物を置いたらそのまま飯屋へ。
夜の石垣島を探索し、目についた居酒屋に飛び込んでみる。
その名も「楽園」
浮かれ上がった旅行客にふさわしい名前の居酒屋である。

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そこで「さわわたり」と「餃子」「ティビチの唐揚げ」を注文する。
蕁麻疹が爆発し、酒の飲めない私は旦那のオリオンビールを恨めしげにながめるだけだ。
絶対に、二度と牡蠣なんか食わない。

人の良さそうなおばちゃんが運んできたメニューを見て3度驚く。
「さわわたり」は「蟹」ではなく、「海草っぽい野菜」であったこと
「餃子」を酢醤油ではなく「マヨネーズ」で食べること
「ティビチの唐揚げ」が楽園級のうまさであったこと

「さわわたり」とは、どうやら海草らしいのだが、おばちゃんの方言が強くてよくわからなかった。
よくわからないがシャクシャクとして大変美味しい食べ物だと言うことがわかったので、それでいい。
これがジュゴンの尻を拭いた海草であったとしても、ともかく美味いのだ。

「餃子にマヨネーズ」もなかなかのもの。七味が振りかけられているのでしつこくなく、これなら家に戻っても作れるであろう。
おつまみに最適だ。

そして、「ティビチの唐揚げ」。
関東地方でも沖縄料理屋に入ってティビチを頼んだことは何度もあるが、こんなに美味いティビチは初めてだ。
死ぬ前に食べたい料理の3本指に入るであろう。
このティビチを食べるためだけにもう一度石垣島へ行ってもいい。
そう言わしめる、口内の楽園だ。

ぐるくんや石垣牛の叩きを含む、ティビチの唐揚げを2皿ほど平らげ、この日はホテルへ。
途中、「海人(うみんちゅう)」と書いてあるTシャツを着たお上りさんを見かけ、ちょっと欲しくなる。

二日目

ホテルで朝食。
泊まったホテルは「アビアンパナ石垣島」というホテルなのだが、リーズナブルで、私のように「泊まるところよりも遊びにお金をかけたい」と思うタイプにはおすすめ。

ホテル

ホテルの中がアパートみたいに吹き抜けなのだ

ビュッフェタイプの朝食にゴーヤチャンプルがあったのが沖縄らしいが、別段ゴーヤが好きなわけではないので、牛乳とパンと蕁麻疹の薬を飲む。

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ホテルにあったヤシガニソバのチラシに戦く

石垣島には電車がないので、移動はレンタカーがおすすめ。
まずは旦那が行きたがっていた「石垣島鍾乳洞」へ行く。この時期は観光客も大しておらず、かなり居心地がよい。

入場料 大人1050円 子ども525円とお安い

入るとなぜか大量の蝶々とヘビが展示されていたりするが、やはり南国だからだろうか。

鍾乳洞自体は大きく、美しいものなのだが、どういうわけだか寂れた商店街で無理矢理つけたような、安いLEDのイルミネーションが鍾乳石に巻き付けられてあったりし、「キミはそのままで十分美しいんだよ」と優しい声で言ってあげたくなってしまった。

鍾乳洞を出るとお土産屋さんコーナーの近くで、じいさんが「ドリームキャッチャー」作り体験を披露していたので、ついモノ作り魂がくすぐられ体験してみることに。

ドリームキャッチャー

約30分 1人1080円 他にも作れるものがある

「今日はさみいだろ」と私たちにストーブを近づけてくるじいさん。
今日の石垣島の気温は20度だった。
汗をかきながらドリームキャッチャーを作る我々に、じいさんが語る。

これはなぁ、俺が若かったときに米軍のトムが教えてくれたんだよ。トムってのは黒人でよぉ、トムもアメリカでインディアンに教えてもらったって言うんだけどよ、あれはウソだな

じいさんのウソのような本当のような胡散臭い話が止まらない。
「ドリームキャッチャーってのは、作った人間の性格が出るんだよ」と言うじいさん、ようやく作り終えた私のドリームキャッチャーを見て一言いった。

「小手先でだましてやがるな」

小手先でだましたドリームキャッチャーを作り終えた私と旦那に、じいさんはさらに南国の花を見せてやるからこいと周囲の庭を案内する。
途中、大陸側の旅行客がバスから降りてくるのを見て、「俺ゃ、集団で行動するやつが大っ嫌いなんだ」と中指を立てだしたので、慌てて止めた。
コントロールのきかなくなったじいさんに花の写真の撮り方まで教えられ、ようやく次の目的地へ向かう。

「石垣やいま村」という、石垣っぽい江戸村的なテーマパークへ。

入場料 大人1000円 子ども500円 これまた安い

テーマパークと表現するのも難だが、マングローブ林があったり、リスザルの森があったりするので、間違ってはいないだろう。
道中、おばあさんが頭と両手に一升瓶を乗せて踊っているのを発見。私の中での石垣島像が固まっていく。

リスザルの森は放し飼いになっているリスザルと戯れることができる、これまた楽園のような森だ。
足を踏み入れた瞬間、肩、頭、鞄の上に遠慮なく乗ってくるリスザルたち。
それどころか、ポケットの中をまさぐり、鞄のふたを開けようとまでしてくる。
確実に、えさを漁ろうとしてる。

初めの「わ~かわいい♪」が「………………」くらいにまで下がったが、それでもえさをあげてみようと、サルのえさ用のカプセルを買ったところ、手に取った瞬間に、リスザルが私の手を叩き、落としたカプセルをそのまま持ち去られてしまった。
あの黒い口がカールのおじさんに見えてきた。

リスザルに腹を立てながら、今度は平川湾へ行きグラスボートへ。

私が利用したのは平川マリンサービス。こちらも1遊覧1000円。石垣島は1000円単位なのだろうか。

「コーラ色」が基準の東京湾を見てきた私としては、カルチャーショックを受けるほどの美しい海に出発。
30分で3000円ほどだが、かなり深いところの珊瑚礁まで船底の窓から見えるのがいい。

これだけ遊んで、まだ午後3時。
時間もあるからと好物のサーターアンダギーを貪りつつ、まだ時間もあるからだから竹富島も行っちゃおうかと湾へ戻った。

そして、津波警報が出た。

この日、311の大地震が来ていたのだ。
沖縄は震度1だったらしく、私を含め旅行客・住人のほとんどが「???」と、なぜニュースがこんなに大騒ぎしているのだろうかと首をかしげているほどだった。
しばらくして、携帯に親戚友人から「海から離れろ!!」「生きてる?」とバンバン連絡がくるが、むしろ「お前らこそ大丈夫かよ」と困惑していた。

当然そのままホテルに戻ることになったが、沖縄は完全な平常運行で、飲み屋で酒を飲む人、お土産を売る人、日常そのままだ。
私たちも自宅が無事かは気になったが、どうすることもできないので再び「楽園」へ行った。
ティビチの唐揚げを「3皿」食った。

翌日、ホテルの人やタクシーの運転手さんなどから「まだ沖縄にいた方がいいんじゃないの?」と言われつつも、空港に戻る我々。
だが、「飛行機が行けないかもしれない」という問題が立ちはだかる。
最悪、九州の実家に行き、交通の便が元に戻るまで実家で過ごすか……と思っていたが、1時間遅れで東京へ戻ることができた。

空の上から、ゆがんだ東京タワーと燃える石油コンビナートを見つけ、このまま空港に降りたら肩パットをした奴らと戦い、食料を自ら獲得していくことになるんじゃないかと不安になる。
その不安はある意味的中し、老人たちの買い占めによってカラになったスーパーで「どうやってウ○コした尻を拭けばいいんだよ!!」と叫ぶことになる。

だが、その前に帰宅したマンションでは、靴入れが倒れ額縁が落ち、ガラスが散乱し、炊飯器と電子レンジが床にめり込み、窓まで開いており(揺れで開いた)、押し入れから出てこなくなった猫たちを必死で探すハメになってしまった。

幸い、ペットシッターさんと食料&トイレットペーパーを持ってきてくれた猫背先輩の助けにより、損害は炊飯器と電子レンジの実費のみとなったが、旅行中に世界がここまで変わるとは思わなかった。

というわけで、二泊三日の石垣島旅行はとんでもない結末で終わりとなる。
だが、あの楽園のティビチの唐揚げを食べるため、そして、行きそびれた竹富島へ行くため。
私はまた、いつか必ずあの島へ行こうと思う。

普段は小説を書いたり、絵を描いたり、写真を撮ったり、ゲームを作ったりする、創作意欲だけで生きている人間。 ブログの更新は気まぐれですが、お仕事に関しては真面目なので、文仕事・絵仕事等創作のご依頼がありましたら、お気軽に連絡ください。

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