整理整頓には「お部屋」を作るコツが効く【大人のADHDシリーズ】

整理整頓美容と健康

子供の頃、親からよく言われたセリフが「お前は『出しっぱなし やりっぱなし 置きっぱなし』の『パナシ』だね!!」というもの。

今思うと、親も上手いこと言うなぁという気がするが、自分が親だったら毎日発狂して、月一で温泉に逃避行するくらいストレスがたまっていたであろうと思うほど、散らかしの王者だった。

目先の物にしか関心がいかないため、今まで手に持っていた筆記用具や紙も、「ご飯を食べなきゃ」と思うとそのままに食卓へ。

読んでいた本も読み終わると感心がなくなり、そこに置きっぱなしにしたまま、次の行動へ移す。

そんな感じで、私の勉強机周辺は常に物の山。

月一くらいで母親がブチ切れ、勝手に物を捨てて、勝手に物をしまっていくという一連の行動パターンまでできていたのだが、たまに、自分の「片づけスイッチ」が入ると、「リフォームしたんですか?」というレベルまできれいに掃除をするという、やっぱりADHD特有の行動をとっていた。

今では、掃除のコツもわかり、毎朝1~2時間かけて掃除を習慣化し、むしろ、出したものをそのままにする旦那に注意をしては「ああ、あの時の母親はイライラしただろうなぁ」と物思いにふけるほど。

今回は、そんな整理整頓のコツをお伝えしようと思う。

片づけられなと言われがちなADHDが整理整頓しやすくするコツ

ADHDが苦手とされる「整理整頓」。

私も子供の頃は苦手で、何をどこに置いて良いかわからなくなってしまったのだが、「興味」「関心」を作り、「置き場」を作ることでストレスフリーで整頓ができるようになった。

それは「物のお部屋を作る」こと。

想像力しかなかった私は、掃除の際「消しゴムさんはこちらへ~」「ノートさんはこちらへ~」と脳内で物のキャラを作り、そのモノたちを部屋にしまう要領で片づけをしていた。

物にキャラクターを作ることで、愛着(興味)が湧き、部屋に置く(しまう)ということで物語ができ(関心)、無意識に「出したものをそこに置く」ということができるのだ。

………………。

まぁ、持っている最中にものすごい気を引くことが出てきたら、また置きっぱなしで動いてしまう自信はあるが、それでもそのあとに片づけやすい。

それに、他人が何かを使った後(私の場合旦那)、そのモノを戻す場所がわかりやすく、ああだこうだという前に戻してもらえるから非常にストレスフリーである。
※だんなはそもそもああだこうだ言っても、3日は放置するけどね※

モノの部屋を作ってみよう

というわけで、まずはモノの部屋を作ってみよう。

本やノートなら棚に並べて行けばよいのだが、例えば「カメラの道具」などはこのように散らばってしまいがち。

棚の中

一応棚の中に収まってはいるものの、これだと物を出すのも億劫になるので使う頻度まで減ってしまう。

そこで用意するのが「カゴ」と「グルーガン」と「100均の発泡スチロールの板」。

道具

すべて物を横並びにしても全部入り、かつちょっとだけ大きいサイズの入れ物を用意するのがコツ。

奥が深すぎたり、「何かをどかしてからではいと出し入れできない」サイズだと、確実にしまうのが面倒になったり、出すのが面倒になる。

あと、カラーボード(発泡スチロールの板)が入るスペースも必要になる。

なので、すべて物を横並びにしても全部入り、かつちょっとだけ大きいサイズがベストなのだ。

猫

では、たまに猫に邪魔されつつ作ってみよう。

まずは、カゴの底にカラーボードを一枚敷く。

カラーボード

これを敷かないと、仕切り用のカラーボードが固定できないので、これがポイント。

直接かごや棚にグルーガンで仕切りを着けるという荒っぽいやり方もありだが、何かあった時にやり直しが利かなくなるのでお勧めしない。

そして、カラーボードを敷いたかごの中に、適宜アイテムを置いていく。

整理整頓

これによって大体の置き場を把握、決めることができる。

後は、これらアイテムが動かないように、仕切り……つまり部屋を作っていけばOK。

仕切り

カラーボードを丁度よい大きさに切りつつ、底に敷いたカラーボードとグルーガンでくっつけ、動かないように仕切りを作っていく。

そうしてできたのがこちら。

完成

結構隙間が多くなってしまったが、このような作業系の機器の場合後からレンズやらなにやらと、物が増える可能性があるため、少し余裕があってもOK。

大切なのは「物のお部屋を作る」こと。

あとは、このかごがスポット入る場所に納めて完成。

完成

まだ下の方は整理も何もあった物ではない状況だが、少なくとも「カメラ系機器のお部屋」は出来たわけだ。

先ほどまでカメラが雑然と置かれていた場所に、この下の方にある細かなもの物を入れるのもありだ。

棚

グルーガンと発泡スチロールの板があればお部屋は無限大

このグループとカラーボードは万能で、私はカメラ置き場だけではなく、キッチンの引き出しなども仕切りを作りまくって整理している。

キッチンの引き出し

キッチンの引き出し

こういった場所でも、下に1枚ボードなり、撥水ペーパー的なものなりを敷いておけば、いざという時も取り外しができるし、気楽にグルーガンで止めることもできるのでおすすめだ。

『「それ」しか置けない空間を作る』という、物の部屋を作ることは、整理整頓が苦手なADHDや、お子様なんかにも通用する手法だと思うだし、「この場所に置けないものは買わない」という節約・節制にもつながるのでぜひ試してほしい。

ただし……。

因みに、もはや片す気すらなく、戻すという行為すらできない場合はどうすることもできないので、そんな私の旦那系の方は、「物を置きっぱなしにしたら電流が走るシステム」でも作ってみるといいかもしれない。

美容と健康
この記事を書いた人
川島 千夜

【マルチクリエイター】
ライター・小説家・イラストレーター等などクリエイティブなことは何でもござれ。
あらゆることに挑戦し、その記録をここに書いています。
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